2017年10月23日

「疑惑残し沈黙勝ち」:オウンゴールに助けられ、安倍政権継続へ 〜衆議院議員総選挙〜

今回の総選挙の記事は、詳しく書く気がしない。「与党3分の2維持・立憲民主躍進・希望低迷」この結果をもたらした最大の原因は、小池百合子・希望の党代表の「選別」だ。

安倍政権を本気で打倒したいのなら、民進党が合流を申し出てきた時、無条件で受け入れなければならなかった。確かに掲げる政策にバラつきはあっただろうが、「数の論理」で強引な政権運営を行ってきた安倍政権を倒すには、自らも数をそろえることを何よりも優先させねばならなかった。数をそろえ、東京都議会議員選挙における「都民ファーストの会」のような「反安倍の受け皿」を作らねばならなかったのだ。

それを冷たく突き放し、生命線の「数」を自ら減らしてしまった。合流しなかった旧民進党の議員たちは立憲民主党を立ち上げた。「受け皿」が大きく割れてしまったのだ。さらに悪いことに、この冷たい仕打ちが国民の反感を買い、事前の調査では希望の党への支持は低迷した。加えて掲げる政策も与党との明確な違いを示せず、この点でも希望の党は「反安倍の受け皿」にならなかった。

そして結果は、本来なら与党に拮抗した勢力になるはずだった希望の党は、「排除」した立憲民主党にも後れを取って野党第2党に甘んじた。完全な戦略ミス、国民感情の読み間違いである。

今回の選挙は自民が勝ったのではなく、野党が勝手に分裂し競合し、勝手に負けた。まさに「オウンゴールで転がり込んだ勝利」だった。タイトルに掲げた「疑惑残し沈黙勝ち」:これは毎日新聞の見出しのパクリだが、この短い言葉が今回の自民を端的に表している。


これで安倍政権がまだまだ続く。2019年のラグビーワールドカップも、2020年の東京オリンピック・パラリンピックも、安倍強権(狂犬?)政治のもとで行われることになるのか? そのころのこの国は、どんな恐ろしい国家主義国家に変貌しているのだろうか。それを許さない活動は細々としていきたいが、それよりもそんな国家体制にどっぷり取り込まれないよう、今から準備をしておかねばならないな。


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2017年10月22日

絶対女王・貫禄の船出/男子は早くも熾烈な4回転合戦 〜フィギュアGPシリーズ第1戦・ロシア大会〜

今年もこの季節がやってきた。フィギュアスケート・グランプリシリーズ。今季は特に来年2月に平昌オリンピックを控え、シリーズの結果が五輪への出場権の獲得に大きく関わってくる。

日本勢は、男子が3枠・女子が2枠の出場権を争う。男子は羽生結弦宇野昌磨がダントツの2トップで(この2人が五輪でも表彰台を競うことになるだろう)、事実上残り1枠を誰が手にするかの戦いになっている。女子は第一人者の宮原知子、本郷理華、樋口新葉、三原舞依のシニア勢に、今季からシニアデビューを果たす本田真凜、坂本花織、白岩優奈を加えた7人がGPシリーズに参戦する。この粒ぞろいの中から、五輪に出場できるのはわずか2人。実にもったいないが、これが世界の厳しさだ。


【 男子 】

昨季のGPファイナルの金・銀メダリストが、開幕戦でいきなり激突した。羽生結弦VSネイサン・チェン(アメリカ)。ともにFSでは4回転ジャンプを5回跳ぶ、意欲的なプログラムを組んできた。


シーズン前、羽生結弦がこの五輪シーズンのFSの曲に、2年前に使った「SEIMEI」を再び使うというニュースを耳にした時、私は快哉を挙げた。2015-16シーズン、NHK杯とGPファイナルで世界最高得点を連発した、あの伝説の演技。私はあの快挙を目にした時、「このプログラム、2年早かったんじゃないか」と思った。純和風の音楽、陰陽師・安倍晴明を演じる、これも「和」の香りを濃く漂わせる演技構成、そして羽生の涼やかな容貌と雰囲気にすばらしくマッチしたコスチューム。この「ニッポンの塊」のような至高の芸術作品は、世界中の注目が集まる2年後の平昌五輪の大舞台でこそ披露してほしいと思ったのだ。

それだけに、「SEIMEI」を今季再度使うというニュースは私を狂喜させた。「羽生結弦、よくぞ決断した!」。しかもこの決断を、本人は2016年のGPファイナルの直後に下していたというのだ。すばらしい! あの至高のプログラムを五輪シーズンに、しかもさらに演技の難度をグレードアップさせて挑む。ファンにとってこんなエキサイティングなことはない。

注目の両雄の激突は、今回はチェンに軍配が上がった。羽生はSPでジャンプが乱れ、FSでは冒頭の4ルッツは何とかこらえたが、4ループが3回転に、後半の4サルコウが2回転に抜けるなど、ジャンプでいつものような精度を欠き、GOEを大きく稼げなかった。一方のチェンも完璧な出来ではなかったが、技術点の基礎点の高さで羽生を上回り、SPでのリードを守ってGPシリーズ初優勝を飾った。

今後シリーズには宇野昌磨、ボーヤン・ジンの「高目追求派」や、ハビエル・フェルナンデス、パトリック・チャンの「熟成派」ら、世界の強豪たちが続々参戦してくる。五輪シーズンの勢力図はどうなるのか、見どころ満載だ。


【 女子 】

シーズン前、「ユリア・リプニツカヤ引退」のニュースが飛び込んできた。15歳で出場した2014年のソチ五輪・団体戦で、SP・FSとも完璧な演技でロシアの金メダル獲得に大きく貢献し、その柔軟さを生かした「キャンドルスピン」が鮮烈な印象を残した。しかしその後は、GPシリーズでSPとFSの演技をそろえることがなかなかできず、ロシアの気鋭の後輩たちの後塵を拝していた。精神的にも追い詰められていたようで、わずか19歳で引退となってしまった。

ロシアティーネージャー軍団は層が厚すぎるほど厚く、毎年次々と実力のある新星がシニアデビューする(一昨年はエフゲニア・メドベージェワがいきなりGPファイナルと世界選手権で勝ち、昨季はともに連覇している)。この激流の中で生き残るのは容易なことではない。引退は非常に残念だが、あのキリリとしたラシアン・ビューティーの雄姿は、しっかりとこの目に焼きついている。


シリーズ開幕戦に、地元ということもあって絶対女王・メドベージェワがいきなり参戦してきた。私的には平昌五輪の女子シングルは、大きなミスをしない限り彼女の金はほぼ決まりだろうと思っている。そして今大会で、その予断が間違っていないことを証明した。SP・FSとも自己ベストをわずかに下回るだけのハイレベルな出来。FSの最後のジャンプ・2アクセルでまさかの転倒をしたのは「ご愛敬」で、それでも余裕で優勝を果たした。転倒という大きなミスをしても(転倒で-1点・GOEで-1.5点)、それ以外の要素が非常にハイレベルなので、逆転には至らないのだ。この女王の盤石さは、今季も揺るぎそうにない。

ソチ五輪銅メダリストのカロリーナ・コストナー(イタリア)がGPシリーズに帰ってきた。30歳のベテランは、そのブランクを全く感じさせず、4年前の名演技を彷彿とさせる、その長い手足を生かした優雅でなめらかな演技を披露してくれた。ジャンプの難度はさほど高くはないが、彼女にはそれを補って余りある表現力と演技構成力がある。4年ぶりのGPシリーズで、貫禄の表彰台ゲット(2位)。彼女の復活によって新たなコストナーの芸術品に触れることができることは、フィギュアファンにとっては至上の喜びである。

日本勢は、樋口新葉・坂本花織の高校2年生コンビが躍動した。これがシニアデビューの坂本は、SPで会心の演技を見せて5位につける。FSでは冒頭のコンビネーションで転倒したが、その後をよく持ち直してノーミスでこなし、総合5位に食い込んだ。本人は悔しがっていたが、デビュー戦としては上々の出来と言っていいだろう。かたや樋口は、SPで回転不足にとられたジャンプをFSではきっちり修正し、持ち前のスピードを生かして「ワカバボンド」を演じ切った。シリーズ2度目の表彰台(3位)だが、これは五輪出場を目指す彼女にとっては最低限の結果だろう。

GPシリーズで通算4勝・2位2回・3位2回と一度も表彰台を外したことがなく、GPファイナルも4年連続の出場を誇るエレーナ・ラジオノワここ数年は身長が大きく伸び、身体のバランスの変化に苦しんできた。その影響がまだ残っているのか、この大会でもジャンプにやや安定感を欠き、総合4位に終わった(シリーズ初のメダルなし)。18歳にしてシニア5年目の歴戦の強者、このまま終わってほしくないし、五輪でも彼女の演技はぜひ見たい。次戦の中国杯では本来の正確無比な演技を見せてほしいものだ。

posted by デュークNave at 11:25| Comment(0) | スポーツ-フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月14日

野党分裂、「連続オウンゴール」で安倍政権は生き延びる:か? 〜衆議院議員総選挙・中間状況〜

来る22日投票の衆議院議員総選挙は、三極分立の様相となっている。「自民・公明」の連立与党、「希望・維新」の第二極、「立憲民主・共産・社民」の第三極。一見三国志のような三つ巴の均衡を保っているようだが、第三極は政権を奪取できる候補者数をそろえていないので、実質は第二極が連立与党を上回れるかが焦点になっている。

しかし、状況は「反・安倍」勢力にとっては芳しくないようだ。10日・11日に行われた共同通信社の世論調査によると、連立与党は300議席超をうかがう勢いで、かたや希望の党は60議席前後。立憲民主党は公示前の倍増の30議席も視野に入っているという。このままでは、第二次安倍政権以来総選挙で連戦連勝を続けてきた連立与党が、また大勝してしまう情勢である。

(もっとも自民党幹部は「こんなに勝てるとは思わない。議席は必ず減らす」と警戒を強めており、予断を許さない状況のようだ)

この状況を生んだ最大の要因は、小池百合子・希望の党代表の「選別」だ。前原民進党代表からの希望の党への合流のオファーに対し、「全員を受け入れるつもりはさらさらない」と冷たく返し、自らの政策方針と合致しない民進党議員を排除した。これが民進党議員たちの反発を買い、一部の議員が分離して立憲民主党を立ち上げた。これによって野党は二極化し、「大同団結によって安倍政権を倒す」という構想が頓挫してしまったのだ。

さらにまずいことは、このドタバタ劇によって有権者に小池代表に対する嫌悪感が広まってしまったことだ。もともと「東京都知事という重職に就きながら国政に加わるのはいかがなものか」という批判があったところに、この「選別・排除」でさらに批判が強まり、「安倍政権打倒」の気運が大きくしぼんでしまった。

加えて希望の党の政策方針は、憲法改正は肯定、安保法制は改正するが否定せずと、重要で根本的な方針は安倍政権と大きな違いはなく、「これじゃ政権交代しても、基本的な政策は安倍政権とあまり変わらないんじゃないか?」との疑念を抱かせる。こうなると、「反・安倍」勢力は希望の党を支持できなくなってしまうのだ。

大所帯の民進党が合流するという大チャンスを自ら蹴とばし、政策方針も政権与党と大きく変わらない。ならば小池氏は、いったい何のために希望の党を立ち上げたのだろうか。安倍政権に反発する有権者たちは、希望の党の立ち上げにまさに「安倍打倒の大いなる希望」を抱いたはずだ。しかしその後の「選別・排除」で野党が分裂し、今回の選挙での政権交代は事実上不可能になった。小池代表は選挙後の与党との連立を「ございません」と否定しているが、個別の政策で連携することはあり得るとしている。いずれにせよ連立与党との違いはあいまいまなままで、これでは有権者は選択に迷ってしまう。

(自民党の幹部たちは、野党が勝手に分裂してドタバタ劇を演じてくれていることにほくそ笑んでいることだろう。今回もしこのまま与党が勝ったら、その勝因は「野党の連続オウンゴール」なのだから)

先の東京都議会議員選挙で都民ファーストの会が圧勝し、自民党が歴史的な大敗を喫した時には、「安倍政権打倒の希望の星」に見えてキラキラしていた小池百合子氏だったが、今回の「選別・排除」によって一気に輝きを失い、「堕ちた偶像」になってしまった。再度言わせてもらおう。

「小池都知事さん、あんたヘタだね」


1週間後の投票日、どういう結果になるのか。まあ、大きな期待はできないよな。


posted by デュークNave at 06:26| Comment(0) | 政治・時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月30日

目論見(=たくらみ)が外れた? 安倍首相 〜衆議院解散総選挙:「今なら勝てる」はずだったが〜

9月18日付の毎日新聞・朝刊一面トップで「首相、(臨時国会)冒頭解散で調整」の記事を目にした時、私は「ははあ、これは『小池新党』の足並みが揃っていない今なら勝てる、と踏んだんだな」とすぐわかった。政治にさほど詳しくない「ザ・一般庶民」の私でも瞬時にわかる、この露骨なやり口。「もり・かけ」問題が主な原因で東京都議会議員選挙で歴史的な惨敗を喫した時の、あの神妙な態度はどこへやら。この男が政権維持・権力維持にいかにドロドロに固執しているかを、自らあからさまにした。

ところが、事態はこの「権力偏執狂」の予想できなかった方向に進んでいる。「反安倍勢力」が新党「希望の党」を結成 ⇒ 小池百合子・東京都知事が代表に就任 ⇒ 希望の党が全国に候補者を擁立 ⇒ 民進党が候補者擁立をせず、希望の党に合流 ・・・ここまでの大きく素早い動きは、安倍首相やその側近は予想していなかったのではないか。来る10月10日公示・22日投票の衆議院議員総選挙は、「安倍VS小池」の政権闘争の様相をにわかに強めてきている。

もっとも、事態はそう単純ではない。民進党・前原代表との会談後、小池氏が「(民進党の)全員を受け入れることは、さらさらない」と語ったことで、民進党内では反発が広がっているようだ。こういう敵のゴタゴタを突っつくのが大好きな自民党は、ここぞとばかりに攻撃してくるだろう。正直、「小池さん、ヘタだな〜」と思った。

「3分の2」を保つ与党に今度の選挙で「一発大逆転勝ち」を収めるには、以前共産党の志位委員長が唱えたような「大同団結」を野党ができるか否かにかかっている。今の野党には「小異を捨てて大同につく」姿勢が必要で、「数の論理」の連立与党に対抗するには、こっちも数をそろえるしかないのだ。この「安倍政権打倒のためには、四の五の言わずに数をそろえるべし」という時に、「全員を受け入れることは、さらさらない」と、自ら水をぶっかけることを言うとは、・・・「この人、ヘタだな〜。せっかく思いもよらない追い風が吹いてきたのに、何でわざわざ自分で遮るんだ?」私はいたく落胆した。今のままでは、「一発大逆転勝ち」はまず無理だろう。投票日まであと約3週間、事態はどう推移するのだろうか。


今回の解散総選挙は、メディアの反応も例によってはっきりと分かれている。安倍政権に一貫して批判的な毎日新聞は、「民進党の混乱と北朝鮮情勢を好機ととらえて国会審議抜きの解散に突き進んだ。明らかなおごりである」と厳しく非難した。至極当然の批判である。

かたや「私の考えは読売新聞に詳しく書いてあるので熟読していただきたい」と首相が国会答弁して大きな物議を醸し出したこの新聞は、社説で「衆議院解散は長年、『首相の専権事項』とされ、定着している。自らが目指す政治や政策の実現のため、最も適切な時期に総選挙を実施するのは宰相として当然だ」「衆議院議員の来年12月の任期切れまで1年余しかない。既に『常在戦場』で選挙準備をしておくべき時期だ。『解散の大義がない』との野党の批判は筋違いである」と述べ、相変わらずの「安倍政権ベッタリ・政権御用新聞」ぶりを発揮している。

毎日新聞の与良正男専門編集委員は、「衆議院解散は『首相の専権事項』だとは憲法のどこにも書いていない」と繰り返し指摘し、「常在戦場」についても、「任期が4年あるにもかかわらず、衆議院議員が絶えず選挙にびくびくしている政治がまともだとは思わない」と糾弾している。全く同感である。


政府・自民党のみならず、中央官庁や大メディア、日銀、時には裁判所までもが「そんたく」して首相にすり寄る今の日本の政治。こんなことがこのまま続いて、この国がいい方向に向かい、国民の生活が向上するとはとても思えない。

「次の首相は誰がなろうと、安倍晋三よりはましだ」

全国の有権者がこれに気づいて、正しい判断をし、10月22日に正しい投票行動をすることを、私は切に祈る。

posted by デュークNave at 07:05| Comment(0) | 政治・時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

まさに「快勝」:日本代表、「天敵」豪州を破って6大会連続のW杯出場決定!

こんな見事な勝ちゲームを観たのは本当に久しぶりだ。サッカー日本代表が昨夜のロシアW杯アジア最終予選でオーストラリアを2−0で破り、6大会連続の出場を決めた。この最終予選の悪いパターン「先制しても逃げ切れずに追いつかれる」を許さず、逆に追加点を挙げて完封するという、久々に爽快な「快勝」だった。


この試合前、イヤなデータが2つあった。@W杯の予選で日本は豪州に勝ったことがない(0勝2敗5引分) Aアジア最終予選の初戦で敗れたチームがW杯出場を決めたのは前例なし:しかも初戦のUAE戦での敗戦はホームだった ・・・しかし私は、なぜかこの試合は「勝てるんじゃないか」という予感があった。別に何の根拠もなかったのだが、だからこの2つのイヤなデータもさほど気にならなかった。

先発メンバーを見て、「おお、ハリル監督はいい選択をしてるな」と思った。FWは大迫を1トップに、左右に乾と浅野。左のMFに井手口、左CBに昌子と、「今が旬」の好調な若手を起用。本田も岡崎も香川も先発にいない。過去の実績や経験より、今のコンディションや調子を重視したメンバー構成だ。

そしてこの若い旬の選手たちが、試合開始早々からすばらしく躍動した。FWもMFも高い位置から、厳しく積極的なプレスをかける。しかもその動きが組織的で選手間で連動しているので、豪州はほとんど攻撃の形を作ることができない。そしてその高い位置でボールを奪って速く鋭い攻撃を仕掛ける。この試合が「快勝」のまま終わったのは、この積極的かつ組織的な試合運びを最後まで貫くことができたからだ。

こうして選手たちがそれぞれの持ち味を発揮し、いい流れできていた前半41分、スピードスター・浅野の長所を生かした鮮やかな先制ゴールが生まれる。左SB長友の絶妙のクロスに、逆サイドにいた浅野がこれも絶妙のタイミングで相手DFラインの裏に飛び出し、左足でダイレクトに合わせた。それまでは浅野自身が右サイドから敵陣に持ち込むことが多かったのだが、これでは彼のスピード、一瞬の切れ味が生きない。観る側がじりじりした思いに駆られていた時、その「一瞬の切れ味」を引き出すすばらしいゴールが決まった。


後半に入っても日本押し気味のペースは変わらず、豪州はほとんどいい形の攻撃ができない。そして37分、中盤ですばらしいプレスを続けていたMF井手口が、原口から受けたボールを右にドリブル。相手DFをかわして右足を振り抜くと、ボールはカーブを描いて豪州ゴールの右隅ネットを揺らした。代表最年少・21歳の井手口の目にも鮮やかなミドルシュートは、日本のW杯出場を大きく手繰り寄せる値千金の追加点になった。


そしてこのまま試合終了。終わってみれば、シュート数は日本15・豪州4。コーナーキックも日本8・豪州3。データ的にも日本の完勝だった。もちろん試合中は、何が起こるかわからないので観る側は最後までハラハラドキドキだったが、試合運びはまったく安定しており、最後まで危なげがなかった。何度も言うが、こんな気持ちのいい「快勝」を観たのは本当に久しぶりである。


日本代表の皆さん、W杯出場おめでとう。そして、すばらしい試合を見せてくれて、本当にありがとう! 細かいことは言うまい、今はこの言葉を贈るのみだ。

posted by デュークNave at 07:14| Comment(0) | スポーツ-サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする