2016年10月23日

我が独断で選ぶ”武豊 Best 7 Victories”

私の最も信頼するスポーツ専門誌“Number”の最新号(913号)は、前人未到の4,000勝を達成した、日本競馬界が世界に誇るNo.1ジョッキー・武豊を大特集。本人へのロングインタビュー、名勝負の数々、騎手人生30年を綴った年表・記録、国内外の騎手たちのコメントなど、さすがNumber、盛りだくさんのラインナップだ。

武豊はこれまで数々の名馬に騎乗し、数多の名勝負を見せてくれたが(私もその多くをリアルタイムで目撃した)、この中から私の独断で「武豊 ベスト7勝利」を選んだ。(普通は「ベスト5」だろうが、「武豊の名勝負」をたった5つに絞るなど不可能なのだ。7つでも相当に迷ったけど)これは世の競馬ファン諸氏とはかなり違うランキングになると思うが、あくまで私個人の思い入れで選んだものなのでご了承のほどを。


【 No.7:1989年・天皇賞(春)/イナリワン 】

道中は中断待機、最後の直線でスルスルと抜け出して快勝。実況の杉本清アナ「また武豊だ!」と叫んだ。関西担当の杉本アナがこのレースの前に京都競馬場で実況したGTは、前年の菊花賞。この時もスーパークリークに騎乗した武豊が、直線で鮮やかに抜け出してGT初勝利を飾っているのだ。武豊はこの勝利から4年連続で天皇賞(春)を制し(1989年イナリワン〜1990年スーパークリーク〜1991・1992年メジロマックイーン)、「平成の盾男」と呼ばれることになる。


【 No.6:1988年・菊花賞/スーパークリーク 】

武豊の記念すべきGT初勝利。最後の直線、わずかに空いた内を機敏に突き、鋭く末脚を伸ばす。そのまま後続に影も踏ませず、5馬身差の圧勝。長距離得意の血統を生かし、クラシックの最後の1冠をものにした。直線で内に鋭く切り込んだ武豊の好判断が強く印象に残るレースだ。


【 No.5:1990年・有馬記念/オグリキャップ 】

今や伝説と化したアイドルホース・オグリキャップのラストラン。秋のGT戦線で天皇賞(秋)6着・ジャパンカップ11着と沈み、「もうオグリは終わった」とささやかれていた(実際このレースでは、ファン投票では1位だがオッズでは4番人気だった)。しかしそんな風評を吹き飛ばすように最後の直線で先頭に躍り出し、メジロライアンの追撃をかわして有終の美を飾った(メジロライアンびいきの競馬評論家・大川慶次郎氏の、直線での「ライアン!」の叫びもまた伝説化している)


【 No.4:1998年・日本ダービー/スペシャルウィーク 】

10度目の挑戦で悲願のダービー制覇。本命と目された皐月賞では大外枠の不利で届かず3着。続くダービーではまさに「大本命」だったが、直線で馬場の真ん中に躍り出ると一気に加速、そのまま後続を5馬身ちぎって圧勝。それまでのダービー9連敗のうっ憤を晴らす快勝だった。


【 No.3:1999年・天皇賞(秋)/スペシャルウィーク 】

前哨戦の京都大賞典でまさかの7着。これが響いてか、オッズを4番人気に下げていた。ここで武豊が取った秘策は、乾坤一擲の直線勝負。最終4コーナーまでじっと後方に待機し、直線で大外に持ち出し、ここからロングスパート。前を行く馬を次々に抜き去り、ゴール前で計ったかのようにきっちりと差し切った。目にも鮮やかな大外からの豪快なまくりだった。


【 No.2:1996年・菊花賞/ダンスインザダーク 】

ダービーでは大本命になりながら、ゴール直前で伏兵・フサイチコンコルドに足をすくわれた。何としても勝ち取りたいクラシック最後の1冠。しかし道中は後方を強いられ、最後の直線を向いた時はいまだ10番手。しかしここから内を突いて前方に進出、前が空くとまるでターボエンジンのような爆発的な加速でフサイチコンコルドを抜き去り、ダービーのリベンジを見事に果たした。この時のラスト100mのすさまじい追い込みは、いまだに目に焼きついて離れない。


【 No.1:1998年・金鯱賞/サイレンススズカ 】

このレースだけGUなのだが、観る者に与えたインパクトの大きさはナンバーワンにふさわしい。スタートから風を切って先頭を走り、後続には目もくれず、はるか前方を気持ちよさそうに一人旅。直線を向くとさらに二の脚を伸ばし、武豊はステッキ一つ入れずに余裕のガッツポーズ。まさに「後ろからはな〜んにも来ない」(1975年桜花賞・テスコガビーの大逃げを見た杉本清アナの伝説の実況)状態で、レコードタイムでの圧勝。競馬評論家の須田鷹雄氏「競馬以外の何かを観ているようだった」と述懐した、「美しき芸術作品」。この年の天皇賞(秋)でサイレンススズカが無事にレースを終えていれば、どれだけ後続を引き離し、どんなすさまじいレコードタイムを叩き出していただろう・・・この思いは、いまだに私の胸をよぎる。


この他にも、1997年の天皇賞(秋)・エアグルーヴで牝馬17年ぶりの天皇賞勝利や、2008年の天皇賞(秋)・ダイワスカーレットとの「女帝対決」を制したウオッカでの勝利、敗れはしたものの1999年の有馬記念・グラスワンダーとの「首の上げ下げ決着」となったスペシャルウイークなど、数え上げればきりがない。


2009年以降は、度重なる故障もあってリーディングジョッキーの座を他の騎手に明け渡しているが、「日本のナンバーワンジョッキーはやはり武豊」これに異論のある人はほとんどいないだろう。日本競馬界にあって武豊の名は永久に不滅であり、永遠にその輝きが失われることはないのだ。


P.S. 菊花賞サトノダイヤモンドディーマジェスティの一騎打ちの様相の中、武豊騎乗のエアスピネルが3着に食い込んだ(1着サトノダイヤモンド、ディーマジェスティは4着)。春は皐月賞・ダービーとも4着、ブロコレ俱楽部にも入れない?イマイチ君だった。この菊花賞でも6番人気。しかし鞍上の武豊は、中団から後方待機と思われたこの馬を3・4番手で行かせ、途中掛かり気味になったところも巧みに落ち着かせ、内で脚をためる。そして最後の直線、最内を突いて末脚を伸ばした。2着レインボーラインにハナ差かわされたが、下馬評を覆す好走といっていいだろう。

Numberの特集号を読んだあとだったので、他の馬には目もくれず武豊とエアスピネルだけにフォーカスして観ていたが、さすがうまいな、と思った。好スタートを切っての好位キープ、道中の落ち着かせ方、直線での進路、そして最後の仕掛け。末脚の瞬発力で優勝馬の後塵を拝したが、この馬の力は十分に出せたと思う。


posted by デュークNave at 10:25| Comment(0) | スポーツ-競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月04日

こんな競馬の楽しみ方もある 〜「馬なり1ハロン劇場」のススメ〜

私は「馬券はめったに買わないがレースはよく観る」という、JRAにとっては全くありがたくない競馬ファンである。なぜ買わないかといえば、かつてかなりつぎ込んで散々な目にあったということもあるが、一番大きな理由は、なまじ馬券を買ってしまうと「当たる・当たらない」に意識が集中してしまい、好きな馬を純粋に応援できなくなるからだ。

ただ、かつてかなりリキを入れて応援していたテイエムオペラオーのラストラン(2001年有馬記念)の時は、単勝馬券1万円を買い込んだ。これはその前の2戦(天皇賞・秋とジャパンカップ)の連続2着で、最終コーナーの行きっぷりが悪くなっているのを見て「これは有馬は勝てそうにないな」と思い、外れるのがわかっていての「ラストランの記念馬券」として買ったのだ)

じゃあ馬券も買わないで何が楽しくて競馬を観るのかというと、純粋に「観るスポーツ」としての面白さと、「人馬が織りなすロマンあふれる世界」として競馬を眺め、見つめているのだ。言い換えれば「勝負事としての面白さ」と、登場する人馬の人生模様(馬生模様?)やそのストーリー展開を楽しんでいるのである。

「登場する人馬の人生模様(馬生模様?)やそのストーリー展開を楽しむ」。これにフィクションを巧みに織り交ぜて競馬の世界をコミカルに描いているのが、このサイトでも「マンガ名作選 Vol.5」としてご紹介している「馬なり1ハロン劇場」だ(作品の詳細はこちらの記事をご参照下さい)。

作者のよしだみほさんは「よしだみほどっとこむ」というサイトを運営していて、読者は「おことづけ」として作者に直接コメントや感想を送ることができる。私もこれまで、送ったコメントが採用されて、よしださんの返事とともにサイトに掲載されたことが何度かある。そして先日送ったコメントがまたも採用されたので、よしださんの返事とともにここに載せさせていただく(要はこれがやりたくてこの記事を書いたのだ。他人様にはどーでもいいことだよね)。


【 私のコメント 】

馬なり第750R「ターゲットは同期」。「ケンカをやめて 二頭(ふたり)を止めて 私のために争わないで もうこれ以上」。何とも懐かしかったですが、これが歌の歌詞とわかる人ってどれぐらいいるんでしょう?「そーとーな年代の人でないとわからないんじゃ?」と思ったんですが、けっこう馬なりファンの年齢層って高いんですか? (デュークNave さんより)

【 よしだ先生のお返事 】

いや、作者の年齢が高いんです(笑)。オンナのコを争ってのモメ事というとどうしてもこの歌が浮かんでしまう世代なんですもの。ま、連載当初の昔からこれに限らず全体的に常に「わかる人だけわかればいいや」のマンガなので、反省も今後の留意もいたしません(笑)。



どうです、楽しいでしょう? (ちなみにこの歌は、河合奈保子の「けんかをやめて」です。40代半ば以上の人でないとわからないかも)よしださんはこのコメントのような楽しいノリで競馬の世界を描いていて、時には爆笑、時にはほんのり暖かい気持ちにさせてくれます。「馬なり」は、私にとって競馬を楽しむためになくてはならない芳醇なスパイスです。


P.S. 天皇賞・春。ゲート内で2番人気・ゴールドシップが暴れ、スタートで出遅れる波乱の展開。そのゴールドシップと1番人気・キズナが最後方から、連覇を狙うフェノーメノは中団の経済コースを行く。3コーナーの下りでキズナが大外から徐々に進出するが、直線を向いてから思いのほか脚が伸びない。かたやフェノーメノは馬場の中央から末脚を伸ばし、一気に先頭に立つ。その外からウインバリアシオンが迫るが、クビ差逃げ切り、史上3頭目の天皇賞・春連覇を達成した(「馬なり」的には、父のステイゴールドがまた「うひゃひゃひゃ笑い」するのが目に浮かぶようだ 笑)。

キズナは4着、やはり3200mはこの馬には長すぎるのか、末脚に大阪杯(2000m)の時のような鋭さが欠けていた。次走(たぶん)の宝塚記念(2200m)でのリベンジに期待したい。

posted by デュークNave at 13:28| Comment(0) | スポーツ-競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月06日

新「女傑の後継者」現る? ジョワドヴィーヴル圧勝 〜阪神ジュベナイルフィリーズ〜 <2011.12.11(日)・記>

2歳女王決定戦・阪神ジュべナイルフィリーズ(JF)。勝ったのは、キャリア1戦ながら、そのデビュー戦の圧巻の勝ちっぷりと、父ディープインパクト・母ビワハイジという超良血(半姉があのブエナビスタ)が評価され、4番人気に推されていたジョワドヴィーヴル(余談だが、今年の3冠馬オルフェーヴルといいこの馬といい、フランス語の馬の名前は覚えにくい。「ヴ」がやたら多くて)デビュー戦同様、馬場の中央からまくっての鮮やかな差し切り勝ち。まさに圧勝だった。

2 勝目でのJF制覇は、「女傑の先輩」ウオッカやブエナビスタと同じだ。また母子制覇・姉妹制覇は史上初である。今日の堂々たる勝ちっぷりを見ると、無事に行ってくれれば、アパパネに続く牝馬3冠の可能性は十分あるし(去年のレーヴディソール(これもヴがつくフランス語!)は、そう期待されながら故障でクラシックを棒に振ったので、ジョワドヴィーヴルには順調にクラシックを迎えてほしい)、ゆくゆくはウオッカ・ブエナの「史上最強の女傑」の後継者になれる資質もあると思う。とにかく、無事に成長してくれることを祈りたい。

posted by デュークNave at 05:24| Comment(0) | スポーツ-競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月29日

「シルコレ・フラストレーション」からの脱却 〜ブエナビスタ、2年越しのジャパンカップ初優勝〜

GT馬7頭に加え、今年の凱旋門賞1・2着馬がそろって参戦するなど、国内外からの強豪が揃った今年のジャパンカップ(JC)。ドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサと凱旋門賞の優勝馬・デインドリームの「世界一決定戦」とも銘打たれたこのレースを制したのは、「本来は実力日本一」をようやく証明した5歳牝馬・ブエナビスタだった。

牡馬顔負けの戦績を誇るブエナビスタは、「史上最強の女傑」ウオッカと比較されることが多い。GT7勝・総獲得賞金10億円超のウオッカと、JCを迎える時点でGT5勝・同じく総獲得賞金10億円超のブエナビスタ。しかし私はその安定した成績から、「ブエナはすでにウオッカを超えている」と思っている。

ウオッカは確かに勝ち鞍はすごいが(日本ダービー・安田記念連覇・天皇賞(秋)・JCなど)、負けた時はけっこう完敗・惨敗が多い。一方ブエナは、GT5勝に加え、負けた時も2・3着のきわどい惜敗がほとんどなのだ(3歳時の秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念、4歳時の宝塚記念、JC、有馬記念など)。

しかもそのレースぶりも、やや追い出しが遅れてゴール前わずかに届かずという、「脚を余して負けた」感のある負け方が多い。特に去年の秋からの「惜敗続き」には、騎手や調教師などの関係者はもとより、我々ファンも「実力は間違いなく日本一なのに・・・」と歯がゆい思いに駆られていた。

そういう鬱憤がたまっていただけに、今回の優勝はこれを見事に晴らしてくれた、まことに気分のいい勝利だった。しかもそのレースが、国内最高の優勝賞金(2億5,000万円)を誇り、昨年トップでゴールしながら2着降着の憂き目に遭ったJCなのである。

鞍上の岩田康誠騎手も、前走の天皇賞・秋で、内を突いて前をふさがれ、国内レースで初めて連を外した(4着)悔しさを教訓とした。このレースでは中団のやや前方を進み、直線では早めに外に持ち出し、先行する天皇賞馬・トーセンジョーダンとの猛烈な叩き合いをクビ差かわし、昨年の雪辱を果たすとともに、この1年続いていた「シルコレ・フラストレーション」をようやく晴らした。

陣営によると、次走の有馬記念が国内でのラストランになるという。来年はドバイWCに再挑戦、そして凱旋門賞挑戦となるのか? 牝馬だけに「とにかく無事に走り切ってほしい」という思いが先に来るが、「日本競馬史上最強の女傑」が世界に雄飛する姿も見たい。ここはもう祈るだけである。


posted by デュークNave at 07:51| Comment(0) | スポーツ-競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月31日

勝ったのは伏兵、しかし優勝タイムはとてつもないレコード! 〜天皇賞・秋〜

1分56秒1。

第144回天皇賞・秋。7番人気の伏兵・トーセンジョーダンが叩き出した優勝タイムは、とんでもないレースレコードになった。

従来のレースレコードは、2008年にウオッカが出した1分57秒2。このタイムでさえ、当時のレースレコード(1999年のスペシャルウイーク・1分58秒0)を0.8秒も上回る驚異的なレコードタイムだったが、これをさらに1秒1も更新したのだ。GTホースが7頭も出走するというレベルの高さに加え、この日の東京競馬場は馬場状態がよく、それまでのレースでも好タイムが続出していたという「追い風」があったとはいえ、このタイムはすごすぎる。当分の間は破られないだろうと思っていたウオッカのレースレコードが、まさかこんなに早く、しかもこんなに大幅に破られるとは思わなかった。

確かにペースは速かった。1番枠から飛び出したシルポートが予想通りハナを切り、ビッグウイーク、エイシンフラッシュが追走する。牝馬で史上初の天皇賞連覇を目指す1番人気・ブエナビスタは中団、トーセンジョーダンはブエナを見るようにその後方を行く。前半1000mの通過タイムは、何と56秒5。あの「華麗なる先駆馬」サイレンススズカが1998年にマークした57秒4よりも1秒近く速いペースである。同じ逃げ馬でも、失礼ながらサイレンススズカとシルポートでは能力が全然違う。そのシルポートがこのような超ハイペースで駆け、しかもさほどの大逃げではなく、後続も5、6馬身あとに続いている。いかに馬場状態がいいかの証明だ。

直線を向くと、ブエナビスタは最内を突くが、なかなか前が空かない。昨年のダービー馬・エイシンフラッシュが抜け出すが、その外からトーセンジョーダンが一気に伸びて先頭に立つ。その内からこの夏の上がり馬・2番人気のダークシャドウが競りかける。残り200m、ようやく前が開いたブエナビスタが末脚を伸ばすが、先行する2頭に大外から昨年の2着馬・ペルーサが豪脚を飛ばして追い込んでくる。結局トーセンジョーダンが後続を振り切って優勝、2着にはダークシャドウ、3着にはペルーサが入った。ブエナビスタは、残り100mで外の馬に寄られて持ち前の末脚を発揮できず、4着に終わった。これまで国内のレースではすべて3着以内に入っていたが、初めて「馬券を外す」結果となってしまったのだ。

私はレース前、「直線で前をふさがれることがない限り、ブエナビスタの本命は動かない。先週のオルフェーヴルのような『横綱競馬』ができるかどうかがカギだな」と思っていた。岩田康誠騎手も「府中の長い直線はこの馬にもっとも適したコースだと思います」と語っていた。

直線で前をふさがれないためには、オルフェーヴルのように早めに前に出る競馬をするか、いつものように道中は中団に待機し、4コーナーで外に持ち出して直線勝負に出るかのどちらかだ。(岩田騎手のコメントは、直線勝負で行くことを示唆しているように聞こえた)

しかしレースでは、岩田騎手は内々にコースを取り、直線でも内の経済コースを行こうとした。しかし内は他の馬でゴチャついており、前がなかなか空かない。ようやく空いたのはラスト200m手前。しかしようやくエンジンがかかってきたところで外から寄られ、末脚の爆発力を発揮できないまま敗れた。上がり3ハロンは、トーセンジョーダンの34秒2、ペルーサの33秒9に対し、ブエナビスタはダークシャドウと同じ34秒7。これでは先行する2頭に追いつけないし、ペルーサの追い込みに屈したのもやむなしである。

個人的には、ここのところ国内GTで4連続2着が続いていたブエナビスタに、久方ぶりの勝利の美酒を味わわせてやりたかった。だから直線で馬群の中でもがくのではなく、馬の力を信じて外に回し、得意の末脚を爆発させて大外から豪快にまくってほしかった。岩田騎手が一番悔しい思いをしているだろうが、ファンにとっても、またも不完全燃焼のレースを見せられたのが残念だ。

驚愕のレコードで勝ったトーセンジョーダンはもちろんあっぱれ。また「最強の4歳世代」が2・3・5着(トゥザグローリー)と上位入線し、実力と層の厚さを見せつけた。次はジャパンカップ、ブエナビスタの巻き返しはなるか、去年同様4歳世代が勝ち名乗りを上げるのか、そして海外からはどんな強豪が参戦してくるのか。興味は尽きない。


posted by デュークNave at 05:00| Comment(0) | スポーツ-競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする