2017年03月05日

「森友学園事件」にまつわる3つの疑問:その結末はいかに?

今や世間の最大の関心事となった感がある「森友学園事件」。安倍首相嫌いの私としては、メディアの皆さんや野党の方々にはこの際トコトンいじめてほしいと思うのだが、そんな個人的な感情を抜きにしても、これは捨て置いてはいけない事件、徹底的に真相を解明してもらいたい事件だと思う。その理由を私なりにまとめてみた。


@ 国有地が不当な廉価で売却されたこと

近畿財務局が、大阪府豊中市の国有地(評価額9億5,600万円)を、学校法人「森友学園」に1億3,400万円で売却した。8億円以上もが減額された理由として国交省は「地中のごみの撤去費用として8億2,000万円を差し引いた」と説明している。

こういう場合、撤去費用の見積もりは専門業者が行うのが一般的だそうだが、今回はなぜか近畿財務局の依頼で大阪航空局が見積もった。国家機関が直接見積もるのは前例がなく、「前例がないとテコでも動かない」中央官庁にしては異常事態である。

しかも財務省は、この売買を巡る学園側と近畿財務局との交渉記録を、「2016年6月の売買契約成立後に破棄した」と報告した。これにも納得がいかない。


「これは森友学園に安値で売るように、外部からの働きかけあるいは圧力があったに違いない。そしてその証拠隠滅のために記録を破棄したんだろう。」一般常識的に考えれば、誰もがこう思うだろう。


A 森友学園の前時代的な教育方針

この「不当廉価」で手に入れた土地に、森友学園は小学校を新設するという。しかしメディアが明らかにした森友学園の教育内容は、誰もが唖然とするものだった。


学園が運営する幼稚園では、園児に「教育勅語」を暗唱させている。この教育勅語は、「基本的人権を損ない、国際信義に対して疑いを残す」として、1948年の衆参両院で排除と失効確認が決議された。こんなシロモノを幼児に暗唱させるなど時代錯誤も甚だしく、教育方針に根本的な欠陥があると言わざるを得ない。

また運動会の選手宣誓で、「安倍首相がんばれ。安保法制、国会通過よかったです」と唱えさせる。これは教育の政治的中立を求めている教育基本法を逸脱しているし、何よりまだ政治を理解できない幼児にこんなことを唱えさせるのは、「洗脳」以外の何物でもない。政権にすり寄る教育機関、これは非常に危険な香りがする。

さらに「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」という差別表現のある文書を保護者に配り、大阪府の事情聴取を受けていたことも明らかになった。ここにも教育機関にあるまじき偏った思想が見える。

こんな「前時代の遺物」に小学校設立の認可を与えていいのかと思っていたら、さすがに大阪府は認可判断を先送りするという。これで予定していた4月開校は困難になったようだが、これで済まされる問題ではない。そもそもこんな極端な「右寄り」の教育機関の存在が許されていいのか。その存在そのものが危険だと思うのだが。


こういう状況を見て、誰もが思うこと:「こんな危険な教育機関が存在し、一度は新たな学校の認可も受けたその最大の理由:それは森友学園が『安倍派』であり、安倍首相の政策を強く支持しているからだ。」これが一般常識的な考えだろう。


B 「安倍晋三記念小学校」「安倍昭恵名誉校長」

森友学園は一時期、「安倍晋三記念小学校」の名目で寄付を集めていた。また4月開校予定のこの小学校で、安倍首相の昭恵夫人が名誉校長に就任した。ところが「国有地の不当廉価売却」が騒ぎになったため、(たぶんあわてて)名誉校長を辞任した。

この事実関係を見て、誰もが思うこと:「首相夫婦がお揃いで森友学園と何らかの関係を持っていたんだな。」名前を冠して寄付金を集めたり、名誉職に就任したりと、こんな事実が明らかになってしまっては、どう強弁して関与を否定しても意味があるまい。「ネタは挙がってるんだよ!」というヤツだ。

2月17日の衆議院予算委員会での安倍首相の答弁:「(籠池理事長は)私の考えに共鳴している方」「妻から森友学園の先生の教育への熱意はすばらしいと聞いている」と、そのわずか1週間後(24日・同)の答弁:「(「安倍晋三記念小学校」の名義使用要請が)非常にしつこい。何度も断った」「この方(籠池理事長)は簡単に引き下がらない人」「教育者としてはいかがなものか」との間にはあまりにギャップがあり、呆れるほどに手のひらを返しているのに唖然とする。だが、この人の国会での詭弁は今に始まったことではないのでさほど驚かないし、今後この人の答弁をいくら聞いてもさほどの意味はないだろう。


それより早く事実関係を明らかにし、学園や理事長と首相夫妻や議員、官僚との関りを明白にしてもらいたい。再度言うが、これは単なる権力者いじめではない。「国家財産が不当に処分され、それが政権寄りの極端な思想を持つ教育機関に安売りされ、しかもそれに首相夫妻が絡んでいるかもしれない。」これは国家運営の根幹にかかわる重大事なのだ。徹底的な全容解明を望む。

posted by デュークNave at 04:23| Comment(0) | 政治・時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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