2017年01月20日

「ヒラリーだったらこんなことにはならなかった」 〜今すでに世界中で漏れている(であろう)、つぶやき、溜息〜

ドナルド・トランプ新アメリカ大統領が、アメリカ時間の今日誕生する。昨2016年の世界2大サプライズ、「イギリスEU離脱決定」と「傍若無人・暴言癖の男が、何と米大統領に!」の、一方の当事者である。

この人、選挙に当選して「次期米大統領」と呼ばれるようになるや否や、さっそく世界を騒がせてくれている。「TPPには参加しない」「オバマケアはやめる」あたりはまだ政治のことなのだが、最近のフォードやトヨタへの圧力「メキシコに工場を作るなら多額の関税をかけるぞ!」はモロに強引な企業経営者の顔であり、こんな露骨な経営干渉をした米大統領はかつていなかった。さらに記者会見では、自分に批判的なCNNの記者の質問を完全に無視し、「ウソニュースだ」と決めつけた。「助走段階」でこれだから、大統領に就任して「本番」になったら、いったい何を言い、何をやらかすのか、まったく予測がつかない。


アメリカのみならず、今世界中では、こんなつぶやきが漏れているかもしれない。「ヒラリーだったら、こんなことにはならなかった」まあヒラリーならずとも、他のどの候補者が当選しても、助走段階でも本番でもこんなことはやらかさないだろう。トランプ氏の支持者は、こういうよく言えば破天荒なところに、旧来の政治家にはない魅力を感じて彼を支持しているのだろうが、それにしても型破りが過ぎる。就任式には民主党の議員の60人近くが欠席すると表明しており、パレードに参加する市民の数も通常の半分ほどになるという。各地で多数の抗議デモも行われる予定だ。

「〇〇だったら、こんなことにはならなかった」。このつぶやき、以前も聞いたことがあるし、私自身もつぶやいたことがある。2001年、激戦の末米大統領に就任したジョージ・W・ブッシュ。就任1年目に同時多発テロが勃発し、「テロとの戦い」を標榜して当初は支持率も高かったが、他国を「悪の枢軸」呼ばわりしたり、大量破壊兵器保持の確かな根拠もなくイラク戦争を起こしたりと、世界のあちこちで紛争騒ぎを起こした。このヤンキー気質丸出しの好戦的な大統領のおかげで、世界中がえらく物騒になってしまった(映画監督のマイケル・ムーアは「おい、ブッシュ、世界を返せ!」を著したが、私もこのタイトルの言葉をそのままブッシュ大統領に突きつけたい気分だった)。

この時、私が思っていたこと:「アル・ゴアだったら、こんなことにはならなかっただろうな」大統領選でブッシュと大激戦を繰り広げたアル・ゴア副大統領(当時)。のちにアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞・歌曲賞を受賞した映画「不都合な真実」に主演し(書籍化されてベストセラーにもなった)、世界有数の環境保護論者として脚光を浴びた。こんな彼なら、ブッシュのように世界中に紛争の種をまき散らすようなことは絶対にしなかっただろう。れば・たらは無意味とわかっていての、むなしいつぶやき、いや溜息である。


さてトランプ新大統領、この先どれだけの溜息、嘆きを世界中に蔓延させることになるのか。何せ言うことややることに予測がつかないのが困る。普通なら「お手並み拝見」と静観するところだが、静観などしたらどんどんとんでもないことをやってくれそうだ。しかし無力なただの一市民である我々に、何もできようもない。せめて日本政府や中央官庁の皆さん、彼の暴走を何とかしてほしい。・・・でも無理だろうなあ、我が安倍首相はトランプ氏当選後、世界の誰よりも早く「トランプ詣で」しちゃったぐらいだから、この先も一生懸命トランプ氏にシッポを振るんだろうな。ともに「独裁的でやりたい放題」という共通点があるから、けっこうウマが合うんだろう。しかしこういうことでウマが合うのは、両国民にとっては非常に困るんだけどな・・・。

posted by デュークNave at 08:34| Comment(0) | 政治・時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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