2014年02月09日

緻密さと繊細さが魅力:カーリングは日本人好みのスポーツだ

ソチ五輪が開幕した。お勉強に忙しい私はあまり見ることはできないが、ジャンプ、スピードスケート、複合やフィギュアスケートなど、個人的に注目している種目はやはり見ようと思う。

今日の休日はお勉強は午前中だけにして、午後からはオリンピックがらみの番組をハシゴした。今大会からの新種目であるスノーボードのスロープスタイルも面白かったが、NHKアーカイブスで観たカーリングが興味津々だった(2008年放送)。

もともとカーリングは私の好きな競技で、このブログでも何度か書いているが、この番組でまた新しい知識をインプットできたのだ。

カーリングのリンクの氷の表面には、「ペブル」と呼ばれる細かい粒状のデコボコが人為的に作られている。試合前にリンクにシャワーのような水をまくのだ。このペブルを作ることで、ストーンと氷との接触面が少なくなり、ストーンのスピードがつくのだ。

番組では、今回のソチ大会に出場している小笠原歩選手(当時は小野寺姓)に同じスピードでストーンをリリースしてもらい、ペブルがある氷と削り取った氷ではどのくらいストーンの進む距離が違うかを実験した。すると、何と17mもの違いが出た。この違いにも驚いたが、実際の試合ではこのペブルが溶けることでストーンのスピードが微妙に変わる。これを読んでストーンをリリースするわけだ。

もう1つ実験したのは、ストーンの前を2人がブラシで掃くスウィーピング。これをやる・やらないでどれほどストーンの進む距離が違うかを見た。これも小笠原選手にストーンをリリースしてもらって行ったが、こちらは5mの違いが出た。掃くことでペブルを溶かし(掃いた箇所は氷温が1度上がる)、その水の層にストーンを乗せて前に進めるのだ。

カーリングを見るたびいつも思っていたのが、「あのブラシで掃くことでどのぐらいストーンの進む距離が違うんだろう」ということだったのだが、思った以上に違うことがわかった。そしてどのくらいの距離をどのくらいの強さでスウィープするかによって、ストーンの進む距離も違ってくるのだ。

さらにリンクの氷上にあるのはペブルだけではない。時には髪の毛などのゴミも落ちていることがある。そしてこの髪の毛わずか1本が、ストーンのラインを狂わすのだ。

これも実験を行った。氷上に髪の毛1本を置き、その上を小笠原選手にストーンをリリースしてもらう。すると髪の毛を踏んだ瞬間に、ストーンが右にラインを変えたのだ。際、前回のバンクーバー大会の女子決勝では、カナダチームの投じたストーンが髪の毛を踏んでラインが変わり、ミスショットになってしまった。これが敗因となってカナダは敗れたのだ。

ペブル、スウィーピング、髪の毛。さらに試合が朝か昼か夜か、観客の人数が多いか少ないかでも競技場の気温が変わるので、氷の状態も左右される。カーリングとは何と緻密で繊細なスポーツであることか。でもこういう緻密で繊細なものは、日本人好みだ。「氷上のチェス」と呼ばれる作戦そのものも非常に緻密で、観ていてすごく面白い。カーリングの日本の試合は何試合かは観たいものだ。

posted by デュークNave at 18:33| Comment(1) | スポーツ-全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
役に立ちました。
Posted by 通りすがり at 2014年12月11日 20:31
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