2017年09月30日

目論見(=たくらみ)が外れた? 安倍首相 〜衆議院解散総選挙:「今なら勝てる」はずだったが〜

9月18日付の毎日新聞・朝刊一面トップで「首相、(臨時国会)冒頭解散で調整」の記事を目にした時、私は「ははあ、これは『小池新党』の足並みが揃っていない今なら勝てる、と踏んだんだな」とすぐわかった。政治にさほど詳しくない「ザ・一般庶民」の私でも瞬時にわかる、この露骨なやり口。「もり・かけ」問題が主な原因で東京都議会議員選挙で歴史的な惨敗を喫した時の、あの神妙な態度はどこへやら。この男が政権維持・権力維持にいかにドロドロに固執しているかを、自らあからさまにした。

ところが、事態はこの「権力偏執狂」の予想できなかった方向に進んでいる。「反安倍勢力」が新党「希望の党」を結成 ⇒ 小池百合子・東京都知事が代表に就任 ⇒ 希望の党が全国に候補者を擁立 ⇒ 民進党が候補者擁立をせず、希望の党に合流 ・・・ここまでの大きく素早い動きは、安倍首相やその側近は予想していなかったのではないか。来る10月10日公示・22日投票の衆議院議員総選挙は、「安倍VS小池」の政権闘争の様相をにわかに強めてきている。

もっとも、事態はそう単純ではない。民進党・前原代表との会談後、小池氏が「(民進党の)全員を受け入れることは、さらさらない」と語ったことで、民進党内では反発が広がっているようだ。こういう敵のゴタゴタを突っつくのが大好きな自民党は、ここぞとばかりに攻撃してくるだろう。正直、「小池さん、ヘタだな〜」と思った。

「3分の2」を保つ与党に今度の選挙で「一発大逆転勝ち」を収めるには、以前共産党の志位委員長が唱えたような「大同団結」を野党ができるか否かにかかっている。今の野党には「小異を捨てて大同につく」姿勢が必要で、「数の論理」の連立与党に対抗するには、こっちも数をそろえるしかないのだ。この「安倍政権打倒のためには、四の五の言わずに数をそろえるべし」という時に、「全員を受け入れることは、さらさらない」と、自ら水をぶっかけることを言うとは、・・・「この人、ヘタだな〜。せっかく思いもよらない追い風が吹いてきたのに、何でわざわざ自分で遮るんだ?」私はいたく落胆した。今のままでは、「一発大逆転勝ち」はまず無理だろう。投票日まであと約3週間、事態はどう推移するのだろうか。


今回の解散総選挙は、メディアの反応も例によってはっきりと分かれている。安倍政権に一貫して批判的な毎日新聞は、「民進党の混乱と北朝鮮情勢を好機ととらえて国会審議抜きの解散に突き進んだ。明らかなおごりである」と厳しく非難した。至極当然の批判である。

かたや「私の考えは読売新聞に詳しく書いてあるので熟読していただきたい」と首相が国会答弁して大きな物議を醸し出したこの新聞は、社説で「衆議院解散は長年、『首相の専権事項』とされ、定着している。自らが目指す政治や政策の実現のため、最も適切な時期に総選挙を実施するのは宰相として当然だ」「衆議院議員の来年12月の任期切れまで1年余しかない。既に『常在戦場』で選挙準備をしておくべき時期だ。『解散の大義がない』との野党の批判は筋違いである」と述べ、相変わらずの「安倍政権ベッタリ・政権御用新聞」ぶりを発揮している。

毎日新聞の与良正男専門編集委員は、「衆議院解散は『首相の専権事項』だとは憲法のどこにも書いていない」と繰り返し指摘し、「常在戦場」についても、「任期が4年あるにもかかわらず、衆議院議員が絶えず選挙にびくびくしている政治がまともだとは思わない」と糾弾している。全く同感である。


政府・自民党のみならず、中央官庁や大メディア、日銀、時には裁判所までもが「そんたく」して首相にすり寄る今の日本の政治。こんなことがこのまま続いて、この国がいい方向に向かい、国民の生活が向上するとはとても思えない。

「次の首相は誰がなろうと、安倍晋三よりはましだ」

全国の有権者がこれに気づいて、正しい判断をし、10月22日に正しい投票行動をすることを、私は切に祈る。

posted by デュークNave at 07:05| Comment(0) | 政治・時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

まさに「快勝」:日本代表、「天敵」豪州を破って6大会連続のW杯出場決定!

こんな見事な勝ちゲームを観たのは本当に久しぶりだ。サッカー日本代表が昨夜のロシアW杯アジア最終予選でオーストラリアを2−0で破り、6大会連続の出場を決めた。この最終予選の悪いパターン「先制しても逃げ切れずに追いつかれる」を許さず、逆に追加点を挙げて完封するという、久々に爽快な「快勝」だった。


この試合前、イヤなデータが2つあった。@W杯の予選で日本は豪州に勝ったことがない(0勝2敗5引分) Aアジア最終予選の初戦で敗れたチームがW杯出場を決めたのは前例なし:しかも初戦のUAE戦での敗戦はホームだった ・・・しかし私は、なぜかこの試合は「勝てるんじゃないか」という予感があった。別に何の根拠もなかったのだが、だからこの2つのイヤなデータもさほど気にならなかった。

先発メンバーを見て、「おお、ハリル監督はいい選択をしてるな」と思った。FWは大迫を1トップに、左右に乾と浅野。左のMFに井手口、左CBに昌子と、「今が旬」の好調な若手を起用。本田も岡崎も香川も先発にいない。過去の実績や経験より、今のコンディションや調子を重視したメンバー構成だ。

そしてこの若い旬の選手たちが、試合開始早々からすばらしく躍動した。FWもMFも高い位置から、厳しく積極的なプレスをかける。しかもその動きが組織的で選手間で連動しているので、豪州はほとんど攻撃の形を作ることができない。そしてその高い位置でボールを奪って速く鋭い攻撃を仕掛ける。この試合が「快勝」のまま終わったのは、この積極的かつ組織的な試合運びを最後まで貫くことができたからだ。

こうして選手たちがそれぞれの持ち味を発揮し、いい流れできていた前半41分、スピードスター・浅野の長所を生かした鮮やかな先制ゴールが生まれる。左SB長友の絶妙のクロスに、逆サイドにいた浅野がこれも絶妙のタイミングで相手DFラインの裏に飛び出し、左足でダイレクトに合わせた。それまでは浅野自身が右サイドから敵陣に持ち込むことが多かったのだが、これでは彼のスピード、一瞬の切れ味が生きない。観る側がじりじりした思いに駆られていた時、その「一瞬の切れ味」を引き出すすばらしいゴールが決まった。


後半に入っても日本押し気味のペースは変わらず、豪州はほとんどいい形の攻撃ができない。そして37分、中盤ですばらしいプレスを続けていたMF井手口が、原口から受けたボールを右にドリブル。相手DFをかわして右足を振り抜くと、ボールはカーブを描いて豪州ゴールの右隅ネットを揺らした。代表最年少・21歳の井手口の目にも鮮やかなミドルシュートは、日本のW杯出場を大きく手繰り寄せる値千金の追加点になった。


そしてこのまま試合終了。終わってみれば、シュート数は日本15・豪州4。コーナーキックも日本8・豪州3。データ的にも日本の完勝だった。もちろん試合中は、何が起こるかわからないので観る側は最後までハラハラドキドキだったが、試合運びはまったく安定しており、最後まで危なげがなかった。何度も言うが、こんな気持ちのいい「快勝」を観たのは本当に久しぶりである。


日本代表の皆さん、W杯出場おめでとう。そして、すばらしい試合を見せてくれて、本当にありがとう! 細かいことは言うまい、今はこの言葉を贈るのみだ。

posted by デュークNave at 07:14| Comment(0) | スポーツ-サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする