2017年03月27日

3月26日は「ミラクル記念日」 in Sports 〜大相撲、そしてセンバツ〜

こんな結末をいったい誰が予想できただろうか。「勝ってくれ」とはもちろん誰もが思っていただろうが、逆転優勝するには、手負いの体で今場所絶好調の相手を2番連続で倒さねばならなかったのだ。


【 連勝ストップ、そしてケガ:休場必至と思われたが 】

大相撲春場所、新横綱・稀勢の里は12日目まではほぼ盤石の取り口で全勝を続けていたが、13日目に先輩横綱・日馬富士の鋭い押しに圧倒され、土俵下に落ちた。しかもその際に左肩と胸を強打し、救急車で搬送された。休場は濃厚かと思われたが、稀勢の里は強行出場を決める。しかし14日目の横綱鶴竜戦は、立ち合い全く力が入らずにもろ差しを許し、あっけなく土俵を割る。一方1敗で追っていた大関照ノ富士が13勝目を挙げ、優勝争いの単独トップに立った。稀勢の里が逆転優勝するには、千秋楽の本割での直接対決と優勝決定戦とで照ノ富士に連勝しなければならなくなったのだ。しかし14日目の取り口を見ると、「連勝どころか、本割でもまともに相撲が取れないのではないか。照ノ富士があっさり勝って優勝を決めるだろう」と誰もが思っていたに違いない。


【 どうしてこんなことができるのか:2度起きた奇跡 】

そして結び前の本割。向こう正面解説の舞の海秀平さんが「稀勢の里が勝つには、やや右に変わり気味に立って右上手を取り、右から投げを打って決めるしかない」と語った。確かに左がほとんど使えない以上、右からの攻めに活路を見出すしかなさそうだった。しかし立ち合いでその通りに右に変わり気味に立ったが待ったがかかり、手口を見られてしまった。さてどうするのか。仕切り直しの立ち合い、今度は左に変わって差し手争い。昨日よりは左腕が使えているようだが、照ノ富士に右前みつを許す苦しい体勢になる。ここで照ノ富士が寄って出るが、稀勢の里は左下手を抜き、体を開きながら左で頭を押さえ、右からの突き落とし。これが見事に決まり、照ノ富士は土俵に這った。

奇跡が起こった。ほとんどまともな相撲にならないと思われたのが、苦しいながらもどうにか組み止め、足の動きと体のバランスで照ノ富士のパワーをかわした。どうしてこんなことができるのか。とにかく、これで優勝決定戦である。


その決定戦。今度はどう取るのか。立ち合い、稀勢の里はもろ手突きに出たが、照ノ富士に入りこまれてもろ差しを許す。一気に出る照ノ富士。しかし稀勢の里はまたも体を開きながら、右からの小手投げ。照ノ富士の体がわずかに先に土俵に落ちた。

(この瞬間、支度部屋で観ていた弟弟子の関脇高安(今場所12勝3敗の好成績)は、大粒の涙を流して号泣した。この2人の関係、かつての千代の富士と北勝海(現・八角理事長)に似ている)

またも奇跡が起こった。またも苦しい体勢からの逆転勝ち。そしてまたも、足の動きと体のバランスで照ノ富士のパワーをかわした。ほとんどあり得ないと思われた、本割と決定戦での連勝。それを目の当たりにして、私はまた思った。「どうしてこんなことができるのか」


【 ”ZONE”? 本人が感じた「何か見えない力」 】

この夜の番組で稀勢の里は「足は元気なので、足で何とかしようと思った」と語った。言葉通り、2番とも足の動きで手にした白星だった。しかしこの連続の奇跡は、それだけで説明できるものではない。本人が「何か見えない力を感じた」と語ったように、いわゆる“ZONE”に入っていたのか。あるいは稀勢の里の逆転優勝を願うファンの思いが、空気になって背中を押したのか。とにもかくにも大相撲春場所は、稀勢の里本人にとってもファンにとっても、想像をはるかに超えたドラマティックな形で幕を閉じた。


【 甲子園でもミラクル:2試合連続引き分け再試合 】

大阪で起きたこの超弩級のミラクル。しかしお隣の兵庫県・甲子園球場でも、史上初のミラクルが起きていた。第89回選抜高校野球第7日、2回戦。第2試合の福岡大大濠−滋賀学園戦と、第3試合の健大高崎−福井工大福井戦が、ともに延長15回・引き分け再試合になったのだ。1大会で2試合、しかも連続での引き分け再試合は、春夏通じて史上初である。

第2試合は緊迫した投手戦の末、1−1の引き分け。第3試合は、9回までは点の取り合いで7−7。しかし延長戦に入ってからは、互いにチャンスを作るがピッチャーの踏ん張りで得点を許さず、そのまま引き分けとなった。


この第3試合の延長戦は大相撲中継と同時進行で進んでいたため、私は両方の観戦で大忙しだった。稀勢の里−照ノ富士戦を見逃すわけにはいかないので、本割と優勝決定戦の時とその前後はNHKGに合わせ、それ以外はEテレにチャンネルを回して観ていた。おかげで本割の時だったか決定戦だったかは「記憶にない」が(最近の流行り言葉)、14回裏の健大高崎の1死満塁のサヨナラチャンスを観られなかったのが残念だった。「機動破壊」ファンの私としては、このチャンスで念力を込めて応援したかったのだが・・・。

(余談だが、私のこの「記憶にない」は何の罪もないが、安倍昭恵さん、石原慎太郎さん、稲田防衛大臣さん、あなた方の「記憶にない」はそれじゃ済みませんよ!)


この日関西の地で起こった2つの奇跡。3月26日は、スポーツの世界での「ミラクル記念日」として、我が記憶にとどめておこう。

posted by デュークNave at 03:37| Comment(0) | スポーツ-全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

「森友学園事件」にまつわる3つの疑問:その結末はいかに?

今や世間の最大の関心事となった感がある「森友学園事件」。安倍首相嫌いの私としては、メディアの皆さんや野党の方々にはこの際トコトンいじめてほしいと思うのだが、そんな個人的な感情を抜きにしても、これは捨て置いてはいけない事件、徹底的に真相を解明してもらいたい事件だと思う。その理由を私なりにまとめてみた。


@ 国有地が不当な廉価で売却されたこと

近畿財務局が、大阪府豊中市の国有地(評価額9億5,600万円)を、学校法人「森友学園」に1億3,400万円で売却した。8億円以上もが減額された理由として国交省は「地中のごみの撤去費用として8億2,000万円を差し引いた」と説明している。

こういう場合、撤去費用の見積もりは専門業者が行うのが一般的だそうだが、今回はなぜか近畿財務局の依頼で大阪航空局が見積もった。国家機関が直接見積もるのは前例がなく、「前例がないとテコでも動かない」中央官庁にしては異常事態である。

しかも財務省は、この売買を巡る学園側と近畿財務局との交渉記録を、「2016年6月の売買契約成立後に破棄した」と報告した。これにも納得がいかない。


「これは森友学園に安値で売るように、外部からの働きかけあるいは圧力があったに違いない。そしてその証拠隠滅のために記録を破棄したんだろう。」一般常識的に考えれば、誰もがこう思うだろう。


A 森友学園の前時代的な教育方針

この「不当廉価」で手に入れた土地に、森友学園は小学校を新設するという。しかしメディアが明らかにした森友学園の教育内容は、誰もが唖然とするものだった。


学園が運営する幼稚園では、園児に「教育勅語」を暗唱させている。この教育勅語は、「基本的人権を損ない、国際信義に対して疑いを残す」として、1948年の衆参両院で排除と失効確認が決議された。こんなシロモノを幼児に暗唱させるなど時代錯誤も甚だしく、教育方針に根本的な欠陥があると言わざるを得ない。

また運動会の選手宣誓で、「安倍首相がんばれ。安保法制、国会通過よかったです」と唱えさせる。これは教育の政治的中立を求めている教育基本法を逸脱しているし、何よりまだ政治を理解できない幼児にこんなことを唱えさせるのは、「洗脳」以外の何物でもない。政権にすり寄る教育機関、これは非常に危険な香りがする。

さらに「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」という差別表現のある文書を保護者に配り、大阪府の事情聴取を受けていたことも明らかになった。ここにも教育機関にあるまじき偏った思想が見える。

こんな「前時代の遺物」に小学校設立の認可を与えていいのかと思っていたら、さすがに大阪府は認可判断を先送りするという。これで予定していた4月開校は困難になったようだが、これで済まされる問題ではない。そもそもこんな極端な「右寄り」の教育機関の存在が許されていいのか。その存在そのものが危険だと思うのだが。


こういう状況を見て、誰もが思うこと:「こんな危険な教育機関が存在し、一度は新たな学校の認可も受けたその最大の理由:それは森友学園が『安倍派』であり、安倍首相の政策を強く支持しているからだ。」これが一般常識的な考えだろう。


B 「安倍晋三記念小学校」「安倍昭恵名誉校長」

森友学園は一時期、「安倍晋三記念小学校」の名目で寄付を集めていた。また4月開校予定のこの小学校で、安倍首相の昭恵夫人が名誉校長に就任した。ところが「国有地の不当廉価売却」が騒ぎになったため、(たぶんあわてて)名誉校長を辞任した。

この事実関係を見て、誰もが思うこと:「首相夫婦がお揃いで森友学園と何らかの関係を持っていたんだな。」名前を冠して寄付金を集めたり、名誉職に就任したりと、こんな事実が明らかになってしまっては、どう強弁して関与を否定しても意味があるまい。「ネタは挙がってるんだよ!」というヤツだ。

2月17日の衆議院予算委員会での安倍首相の答弁:「(籠池理事長は)私の考えに共鳴している方」「妻から森友学園の先生の教育への熱意はすばらしいと聞いている」と、そのわずか1週間後(24日・同)の答弁:「(「安倍晋三記念小学校」の名義使用要請が)非常にしつこい。何度も断った」「この方(籠池理事長)は簡単に引き下がらない人」「教育者としてはいかがなものか」との間にはあまりにギャップがあり、呆れるほどに手のひらを返しているのに唖然とする。だが、この人の国会での詭弁は今に始まったことではないのでさほど驚かないし、今後この人の答弁をいくら聞いてもさほどの意味はないだろう。


それより早く事実関係を明らかにし、学園や理事長と首相夫妻や議員、官僚との関りを明白にしてもらいたい。再度言うが、これは単なる権力者いじめではない。「国家財産が不当に処分され、それが政権寄りの極端な思想を持つ教育機関に安売りされ、しかもそれに首相夫妻が絡んでいるかもしれない。」これは国家運営の根幹にかかわる重大事なのだ。徹底的な全容解明を望む。

posted by デュークNave at 04:23| Comment(0) | 政治・時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする