2016年02月28日

「山上り」5区が来年から距離短縮へ 〜箱根駅伝、ようやく「正常化」〜

正月恒例の風物詩・通称「箱根駅伝」の区間距離が、来年から変更されることになった。数々のドラマを生んできた「山上り」かつ最長区間(23.2km)だった5区が、20.8kmに短縮されことになったのだ(その代わりに、最短区間だった4区(18.5km)が20.9kmに延長される)

この変更、私は諸手を挙げて賛成する。青山学院大が初の総合優勝を果たした昨年の箱根駅伝の往路の記事で、私は下記のような私見を述べていたのだ。


≪ただでさえ過酷な山上り、しかも2006年からは距離が20.9kmから23.4kmに延長され、10区間中の最長区間になった。今年は23.2kmに短縮されたが、最長であることは変わらない。「5区を制する者が箱根を制する」と言われるようになったゆえんであり、「元祖・山の神」順大・今井正人、「新・山の神」東洋大・柏原竜二の出現により、この傾向はさらに顕著になった。

・・・しかし、あまりにも5区の比重が重くなる現行の距離配分はどうかと思う。山上りへの適性の有無でタイムに大きく差が出る5区は、往路最終区間にしては逆転が多い(2009年の柏原の8人抜き・4分58秒差逆転は、他の区間だったらアクシデントがない限り考えられない)。観る側にとってはドラマチックだが、ランナーの負担は過酷であり、作戦を立てる監督も非常に苦慮するところだろう。個人的には、ランナーにとってあまりに過酷なこの「山上り&最長区間」は、元の20.9kmに戻すべきだと思う。


来年から、ほぼこの私見の通りに距離変更がなされることになったのだから、私としては何の異論もあろうはずがない。さらに付け加えるなら、4区が18.5kmから20.9kmに延長されるのもまた大賛成である。過酷な山上りの5区が23.2kmの最長区間で、かたや18.5kmという他と比べるとかなり短い区間があるのは、どう見てもバランスが悪いと思っていたからだ。この変更で、4.7kmもあった4区と5区の区間距離差が、来年からは逆に4区が0.1km長くなる。これにより、「山上り」という特殊な能力の有無だけではなく、10区間を通したチームの真の総合力が問われることになるわけだ。近年5区に偏重しがちだった箱根駅伝の見どころが、来年からはより多彩になるだろうから、出場する側にとっても観戦する側にとってもこれは歓迎すべきことだろう。

ようやく「正常化」した箱根駅伝。来年からのさらなる熱戦、幾多のドラマに期待しよう。


posted by デュークNave at 02:50| Comment(0) | スポーツ-全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする