2016年01月30日

歴史上の人物で、あなたが好きな人は? 上司にしたくない人は? 会いたい人は?

NHKの歴史番組「歴史秘話ヒストリア」のホームページで面白いアンケートをやっていたので、下記のように答えた。(答えは選択肢だけ。各問いには共通の選択肢が設けてある)


・好きな人物/伊達政宗我がルーツ・東北の最大のヒーロー。大きな三日月の前立、漆黒の鎧兜。「伊達者」の語源となった政宗、一人だけ挙げよといわれるとこの人しかない。

※ 本当は政宗のブレインだった片倉小十郎が一番好きなのだが、選択肢になかったのでその主君たる政宗にした。小十郎の、常に大局を見据え、冷静沈着に事を処す姿勢にはいたく感銘する。


・嫌いな人物/平清盛武家の棟梁のくせに公家の真似をして、天皇家の外戚になって権力をふるった。大嫌いではないが、この「武士から逸脱した軟弱な所業」が気に入らない。

・上司にしたい/吉田松陰生徒たちと同じ目線に立ち、「ともに学ぼう」という姿勢がすばらしい。先見の明があり、大きなビジョンと夢を描かせてくれるスケールの大きさが魅力だ。

・上司にしたくない/織田信長こんな人の下についたら命がいくつあっても足りない。一つ目標を達成してもさらに高いハードルを設定されるし、すぐキレるので、気の休まる暇がない。こんな上司は絶対に持ちたくないね。

・部下にしたい/豊臣秀吉とにかく機転が利いてフットワークが軽いので、使いやすいことこの上ない。元の身分が低いのでよけいなプライドを持っていないのもいい。しかも主君には忠実。最高の部下だろう。

・部下にしたくない/源義経:能力は高いのだが、独断専行が多いのが困る。この人は上下関係の枠の中ではなく、遊撃隊として戦場で自由に働かせるのが一番いいだろう。

・妻にしたい/おね(豊臣秀吉正室):夫を大らかな愛情で包むよき女性、というイメージが強い。しかもただ控えめなだけではなく、時には夫に対して的確な進言を行うこともあった。「かしこく芯が強い」理想の妻ではないか。

・妻にしたくない/清少納言:知性と教養にあふれているのはいいのだが、あふれすぎて疲れそうだ。常に高尚でいなければならないから、気を緩められない。こういう人がパートナーでは疲れる。

・一緒に酒を飲みたい/勝海舟幕府のお役人でありながら気さくな人柄で、いろいろと面白い話を聞かせてくれそうだ。この人の話はスケールが大きく、幕府や日本の枠を超えるだろう。楽しそうだなあ。

・一緒に酒を飲みたくない/織田信長「無礼講」を鵜呑みにしたらたちまちに成敗されそうだ。こういう人の前では緊張して酔えないかも。酒もおいしくないだろう。

・この人に会いたい/宮本武蔵対外試合全勝無敗の、孤高の天才剣士。どういう風貌、どんな雰囲気の人なのか。その心の内もじっくり聞いてみたいものだ。

・取り上げてほしい世界史の人物/

男性1人:シーザー(カエサル)古代ローマ帝国の実質的な最高権力者。征服した地を高圧的にではなく、その文化や社会を尊重して宥和政策を取った。しかし暗殺されたのは、内には厳しく強権的な人だったのか? そこが知りたい。

女性1人:エカテリーナ女帝ロシア帝国に栄華をもたらした女傑。大変な男好きだったらしいが、それよりもその政治手腕を詳しく知りたい。


さて、皆さんならだれを選びますか? あなたも番組HP(https://www.nhk.or.jp/historia/enquete/)から答えてみては?

※ このアンケート結果は、3月16日放送のヒストリアで発表されます。



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2016年01月25日

巡り合わせか、ジャスト10年ぶり日本人力士に賜杯 〜 大関琴奨菊、失礼ながら「サプライズ初優勝」 〜

この突然の大ブレイクはなぜ起こったのか。それは本人にしかわからないことかもしれない。大関昇進以来25場所、ほとんど優勝争いに加わることもなく、クンロク(9勝6敗)どころかハチナナ(8勝7敗)で勝ち越しが精一杯ということも多く、カド番も5度を数えていた東張出大関・琴奨菊が、この初場所で快進撃。初日から12連勝、3横綱を次々になぎ倒し、14勝1敗で念願の初優勝を遂げた。これは2006年初場所の大関栃東以来、実に10年ぶりの日本人力士による優勝だった。


【 優勝はほとんど期待されていなかった琴奨菊 】

場所前の下馬評では、優勝候補の本命は横綱白鵬、対抗が先場所優勝の横綱日馬富士、次いで横綱鶴竜であり、待望久しい日本人力士の優勝を叶える一番手は、やはり大関稀勢の里と目されていた。琴奨菊は先の九州場所では終盤の故障で途中休場しており、そのケガの心配やそれまでの振るわない成績から、優勝候補に挙げる声は聞こえていなかった。

本人は場所前の目標を「優勝」と掲げていたが、TV解説の北の富士勝昭さんは「まあそのぐらいの気持ちでいてくれないとねえ」と言うだけで、その実現にはまったく期待していない口ぶりだった。序盤戦、得意の押しとがぶり寄りが冴えて連勝を続けても、周囲の懐疑的な見方は続いていた。


【 中日勝ち越しで空気が変わる:横綱戦3連勝で一気に主役に 】

こういう周囲の風向きが変わったのは、8日目に稀勢の里との大関対決を制し、中日で給金を直したあたりからだった。「この快進撃は本物かもしれない」と琴奨菊を包む空気が変わり、その一番一番に大きな注目が集まるようになった。そしてその1つ目のピークが、10日目からの横綱3連戦。鶴竜、白鵬、日馬富士と相次いで破り、12連勝で優勝争いの単独トップに躍り出た。特に11日目、ともに10連勝でトップに並んでいた、過去の対戦成績では4勝46敗と圧倒されていた白鵬を倒したのが大きかった。ここから俄然、「10年ぶりの日本人力士の優勝」が現実味を帯びてきたのだ。

ところが13日目、少年時代からのライバルであり、ここまで10勝2敗の好成績だった平幕の豊ノ島に苦杯を喫する。終盤戦での痛い敗戦、しかも横綱に3連勝したあとに平幕に敗れるといういやな展開だった。しかし翌14日目、関脇栃煌山を目の覚めるようなスピード相撲で圧倒し、その暗い影を拭い去った(本人は取組後「昨日の負けにしっかりと向き合ったのがよかった」と語った)。しかも結びの一番で白鵬が中途半端な相撲で稀勢の里に完敗し、千秋楽の豪栄道戦に勝てば初優勝という、願ってもない展開になったのだ。


【 単独トップで迎えた千秋楽。そして歓喜の時 】

そして迎えた千秋楽。琴奨菊の表情にはさすがにやや緊張の色が見えるが、付け人とのルーティンは変わらない。落ち着いて土俵下の溜まりに座り、じっと出番を待つ。千秋楽恒例の「これより三役」の四股を踏み、その一番手として土俵に上がる。じっと相手を見据えての仕切りを繰り返し、最後の仕切りで、これも恒例の、体と両腕を大きく後ろに反らすあのポーズ(私はこれを「琴奨菊版イナバウアーだな」と思ったが、すでにメディアでは「琴バウアー」と呼んでいたようだ)。豪快に塩をまき、じっくり腰を落とす。相手の豪栄道は4勝10敗と大きく負け越しており、ひょっとしたら変化などの奇襲を仕掛けてくるかとも思った(解説の北の富士さんや舞の海秀平さんもそれを指摘していた)。

しかし豪栄道は、大関らしく真っ向から当たってきた。それを受け止め、一気に土俵際に押し込む琴奨菊。そして豪栄道が弓なりにこらえるところを、左に体をひねっての鋭い突き落とし。豪栄道は土俵に転がった。実に10年ぶりの、日本人力士による幕内最高優勝が決まった瞬間だった。


【 「琴桜の大ブレイク」の再現なるか 】

私は今場所の琴奨菊の大ブレイクを見て、先代の琴ケ嶽親方である故・元横綱琴桜を思い出した。琴桜も大関昇進後、2度の優勝はあるものの横綱取りには縁が遠く、クンロクが多い大関であり、カド番も5度味わっていた。ところが1972年(昭和47年)九州場所で突然の快進撃、14勝1敗で3度目の優勝を飾る。そしてその勢いそのままに、翌1973年の初場所でも14勝1敗で連続優勝、一気に横綱昇進を決めたのである。この2場所での琴桜の突進はすさまじく、「猛牛」の異名を取った。今思えば、この2場所の琴桜はいわゆる「ZONE」に入っていたのかもしれない。

今場所の琴奨菊の怒涛の押しとがぶり寄りは、この時の琴桜を彷彿とさせる。同じ琴ケ嶽部屋の、同じ「琴」のついたしこ名を持つ、同じくそれまで不振をかこっていた大関の、突然の大躍進(成績も同じ14勝1敗)。しかも年齢も同じ32歳だ(琴奨菊も来場所は32歳になる)。このパターンが繰り返されるなら、来る春場所でも琴奨菊の快進撃が続いて連続優勝、そして横綱昇進、ということになる。

果たしてこの「相撲の歴史」は繰り返されるのか。来場所に大注目だ。


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2016年01月10日

「いただきます」と「ごちそうさま」 〜「孤独のグルメ」・井之頭五郎の至福の時間〜

何がきっかけだったのかは忘れたが、テレビ東京「孤独のグルメ」をたまたま観てから、その面白さにハマっている。これは久住昌之原作・谷口ジロー作画のマンガが原作であり、何年か前に文庫本で読んだことがあった。谷口ジロー氏については、このブログの「マンガ名作選」シリーズで「坊っちゃんの時代」という作品を紹介しているがhttp://keep-alive.seesaa.net/article/191507344.html?1452373157)、その写実的で上品な絵柄が私はとても好きだ。

ただ、この作品がテレビドラマ化されていることをまったく知らず、知った時はすでにSeason5を数え、しかも結果的にはラスト4作しか観ることができなかった(元日のスペシャルを入れると5作)。しかし映像化された「孤独のグルメ」は、失礼ながら原作をはるかに凌駕する魅力たっぷりの作品になっている。

「魅力たっぷり」の最大の要因は、主人公・井之頭五郎を演じる松重豊だ。私はテレビドラマをほとんど観ないので最近の活躍は知らないが、かつて大河ドラマ「毛利元就」で元就の二男・吉川元春を好演していたのと、最近の名刺のCMでの「それさあ・・・早く言ってよ〜!」の名ゼリフが印象的だ。

※ NHKオンデマンドを観ていたらもう1つあった! 私の好きな歴史番組「英雄たちの選択」のナレーションも松重豊が担当しているのだ。彼の力強く落ち着いた声は、この番組のナレーションにピッタリだ。

とにかく楽しいのは、井之頭五郎のうまそうな食べっぷりだ。口に入れた瞬間、あの松重豊のこわもて顔が緩み、すごく幸せそうな眼で、ゆっくり噛んでじっくり味わう。まさに「至福の時」という感じで、観ているこっちも楽しくなる。

加えて、五郎さんの語り(ナレーション)も面白い。たとえばSeason5・#9の【千葉県いすみ市のブタ肉塩焼きライス】では、海沿いの街なので伊勢エビとサザエが食べたかったのに店が見つからず、たまたまたどり着いた肉屋の大衆食堂で、意に反して肉料理を食べることになる。ところがこれが大当たりで、五郎さん、上機嫌でむしゃむしゃ食べる。

この時の【五郎’sセレクション】は「ブタ肉塩焼(上)」と「ミックスフライ(イカ・メンチ)」。ポークの分厚さを見て「このどうだと言わんばかりの厚み。もはやステーキと言ってもいいだろう」。口に入れて「おお・・・これは・・・うまい!」レモンを絞り、さらに一切れ。「ブタとくりゃ生姜焼きというイメージだったが、これは塩で大正解。驚くべきブーちゃん!」ここで付け合わせのカラシを乗せ、もう一切れ。「う〜ん、変化が出る。うまさがまた振出しに戻る」。しみじみ味わいながら「いすみ豚。いいものを知った」。

続いてミックスフライに取りかかる。「肉屋のメンチカツ。ソースが重要」。一口食べると「あ〜いいなあ。庶民の味方・メンチカツ」。ここで一転、ブタ塩焼の付け合わせのポテトサラダを食べる。「ポテサラがうまい店、信用できる」。さらに同じく付け合わせのキャベツをもっこり箸に取り、口に入れる。「塩焼きのタレがしみて、ごちそうになっている」。

次はミックスフライの付け合わせのキャベツだ。ソースをかけながら「王道・ソース味も食べないではいられない」。これまたたっぷり箸に取り、豪快に口に入れる。「キャベツ大好き。キャベツがなかったら、俺はトンカツを食べない」。このセリフ、激しく同感! 私もトンカツを食べる時は、キャベツにもトンカツソースをたっぷりかけて残らず食べる。キャベツとポテサラ、いい中和剤だ

すっかり上機嫌になった五郎さん、「漁港の大衆食堂で、豚肉ライスにフライをつけてわしわし食べてる方が、伊勢エビ・サザエをちまちまと有難がってるより俺っぽいのかもしれない」。最後の豚汁を飲み干し、「あ〜食った食った。エビでブタを釣った気分だ。う〜ん」。そして一礼しながら「ごちそうさまでした」。


五郎さんは、食べる前の箸を両手で挟んでの「いただきます」と、この最後の「ごちそうさまでした」を欠かさない(しかも必ず一礼する)。これが私は好きだ。ものを食べるということは、その食材から栄養とエナジーを「いただく」ことだから、食べ物に感謝して、敬意を表して「いただきます」と「ごちそうさまでした」(五郎さんの場合は外食だから、そのお店に対する敬意もあるだろう)。

タイトルには「グルメ」とついているが、五郎さんが訪ねる店には高級店は一つもない。フツーの一般庶民が入る、庶民的な店ばかりだ。だから料金もさほど高くはない(ただ五郎さんはかなりの大食漢だから、フツーの人よりは高くついているが)この親しみやすさもこの番組の魅力の一つだろう。


ささやかな幸福感を漂わせる「孤独のグルメ」。Season6はあるんだろうか、あるならいつから始まるのかな。


posted by デュークNave at 06:13| Comment(0) | 映画・TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月04日

青学、余裕の一人旅連覇、大会39年ぶりの完全優勝/母校・中央は4年ぶりのシード復活ならず 〜第92回箱根駅伝・復路〜

【 6区(20.8km)】

青学の1年生・小野田がスタートから快調に飛ばし、往路と同じく後続との差を徐々に広げる。小野田はこの後も軽快に走りを進め、大きくリードを保ったままタスキをつなぐ(記録は区間タイ)。2位は東洋で4分14秒差、3位駒澤は7分33秒差。アクシデントが起こらない限り、この時点で青学の連覇は濃厚になった。一斉スタートの日体大・秋山が区間新の58分10秒をマーク、総合7位にジャンプアップした。

一斉スタートの中央は谷本が8番目にタスキをつないだが(総合15位)、シード圏内の10位とは5分近い大差。シード復活はかなり厳しくなった。


【 7区(21.3km)】

青学・小椋は前大会の区間賞、昨年のユニバーシアードハーフマラソンの金メダリスト。その実力に大きなリードの余裕を加え、マイペースで快走。区間賞を獲得し、2位・東洋との差を4分52秒に広げる。3位駒澤は8分47秒差。

中央は藤井が好走して6番目でタスキをつなぐ(総合12位)。シード権内の10位とは4分8秒差。1分近く縮めたが、まだまだ苦しい。


【 8区(21.4km)】

青学・下田は湘南の潮風を受けてゆとりの走り。2位東洋との差を7分3秒にまで広げる。3位は依然として駒澤(昨年山登りの5区でブレーキだった馬場は、区間2位の好走でリベンジを果たした)優勝候補の3校がトップ3を占めるのはほぼ確定だ。

中央は1年生苗村が力走したが、総合12位と順位は変わらず。シード圏内とは4分31秒差、なかなか縮めることができない。


【 9区(23.1km)】

青学・中村は途中までは区間1位の快走を見せたが、最終盤で疲れが出たのかペースが落ちた。しかし大幅リードの状況では大勢に影響はなく、余裕のリードを保ったまま最終10区へタスキをつなぐ。2位東洋(6分38秒差)、3位駒澤(8分13秒差)は変わらず。

中央は終盤で苦しい走りになり、総合15位に順位を落とし、28年ぶりの無念の繰り上げスタートとなった。9区での繰り上げスタートは中央を含め8校。これは史上2番目の多さであり、青学の圧倒的な強さの裏返しだ。


【 10区(23.0km)】

青学・渡邉は余裕の一人旅、栄光の2連覇のゴールに向かってひた走る。結局最後まで後続に影も踏ませず、独走で優勝テープを切った。箱根連覇、しかも1区からトップを一度も譲らない完全優勝。これは大会史上39年ぶりの快挙だった。2位は東洋(7分11秒差)、3位は駒澤(10分35秒差)。以下4位早稲田、5位東海、6位順天堂、7位日体、8位山梨学院、9位中央学院、10位帝京。以上10校がシード権を獲得した。


母校・中央は総合15位に終わった。復路の6・7区ではタイムを縮めたが、その後は伸び悩み、往路での出遅れを取り戻せなかった。これで4年連続のシード落ち。年々レベルが上がっている箱根駅伝で、名門といえども復活は容易ではないということだ。来年の奮起に期待したい。


毎年箱根駅伝の記事にはそれなりに「アツさ」を込めるのだが、今年は優勝候補最右翼の青学がまったく危なげなく優勝し、しかも母校中央がほとんど見どころなくシード落ちしてしまったので、書く方もどうにも力が入らず、えらく淡白な記事になってしまった。でもこれが正直な心境だからしょうがない。今年のようなパターンでは、無理して細かく書いても苦痛なだけだからな。失礼しました!

posted by デュークNave at 03:32| Comment(0) | スポーツ-全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月03日

青学、連覇へ往路完全優勝/我が中央は苦しいスタート 〜第92回箱根駅伝・往路〜

今年の箱根駅伝は申し訳ないが(誰に謝ってるんだかわからんが 苦笑)、きわめて独断と偏見で書かせてもらう。今回の私の最大の関心事は、青学の連覇なるかでも、東洋・駒澤の王座奪還なるかでもなく、「総合優勝14回・87年連続90回目の出場という随一の実績を誇る、母校・中央大学の4年ぶりのシード復活なるか」なのだ。だからすべての区間で、中央がどんなレースをするかにもっとも注目していた。


【 1区(21.3km)】

スタートから中央学院・潰滝が集団をリードし、中央・町澤がその横を並走。東洋・上村、明治・横手、青学・久保田ら有力選手も集団の前方を走る。区間記録を上回るハイペースである。7.5km地点で町澤が軽くスパートするが、まもなく集団に吸収される。一方優勝候補の一角、駒澤の其田が早くも遅れ始める。

15km過ぎ、六郷橋の登りで関東学生連合(創価大)・山口が仕掛け、ずっと集団をリードしてきた潰滝が後退する。16km地点で今度は青学・久保田が仕掛け、これに明治・横手がついていく。これを中央・町澤、早稲田・中村らが縦長になって追走する。

久保田と横手がトップを争い、後続を引き離す。しかし18km過ぎ、久保田が横手を突き放し、独走態勢を築く。3番手は中央・町澤と拓殖・金森が争う。久保田はそのままトップで2区・一色へつなぐ。歴代3位の好タイムだった。2位は21秒差で明治、3位と4位は同タイムで中央と拓殖。東洋は7位、駒澤は13位と出遅れた。

中央は青学と38秒差の3位。町澤の積極的な走りで、かなりいいスタートを切った。


【 2区(23.1km)】

青学・一色がトップを快走、明治・木村が懸命に追走する。後方では、山梨学院・ニャイロがスタートからぐんぐん飛ばし、3km手前で3位集団を一気に抜き去る。その後、この集団から東洋・服部勇馬が抜け出して単独4位に。中央は5位争いを演じる。

6km過ぎ、ニャイロが木村を抜いて2位に浮上。さらに7.6km地点で服部(勇)も木村を捕える。後方の5位集団では、中央・早稲田ら7人に加え、8km過ぎで1区で出遅れた駒澤と順天堂が追いつき、9人の集団となる。

トップの青学・一色は好走を続けているが、山梨学院・ニャイロはそれを上回るペースで追い上げる。13km過ぎ、そのニャイロに服部(勇)が追いつき、2人の並走が続く。一色とは約20秒差。4位は明治、後方の5位集団では中央と早稲田が遅れ始め、8人になる。16km地点、駒澤・工藤が集団から抜け出し、単独5位に。

一度ニャイロに引き離された服部(勇)が追いつき、20km手前で初めて前に出る。トップはそのまま青学、2位は23秒差で東洋、さらに3位は58秒差で山梨学院。4位明治、熾烈な5位争いから抜け出した5位に帝京、さらに優勝候補・駒澤もトップから2分20秒差の6位まで追い上げた。

中央は大きく順位を落として13位(3分46秒差)。予選会で日本人選手トップだったエース徳永でこの遅れは痛い。


【 3区(21.4km)】

トップ3校は順位は変わらないが、青学が東洋を少しずつ引き離していく。7km手前で駒澤・中谷が明治を捕らえて4位に浮上する。さらに中谷は12km手前で3位山梨学院・上田に追いつき、しばらく並走する。その後山梨学院を突き放した中谷だったが、18km過ぎで腹痛を起こしてペースダウン、山梨学院の逆転を許す。

トップの青学・秋山は快走を続け、区間賞を獲って4区につなぐ。2位は東洋(1分35秒差)、3位は山梨学院(2分46秒差)、4位は最後粘って差を詰めた駒澤(2分48秒差)となった。

中央は15位(7分20秒差)。さらに順位を下げた。


【 4区(18.5km)】

各ランナーの間隔が空き、レースが落ち着いてきた。上位で競っているのは3位を並走する駒澤と山梨学院のみ。トップの青学・田村はマイペースで飛ばし、ここでも後続をじわじわと引き離していく。結局田村は2位との差を2分28秒まで広げ、「新・山の神」神野にタスキをつなぐ。2位は東洋、3位は駒澤との競り合いを制した山梨学院(3分34秒差)、4位駒澤(3分59秒差)。5位以下は6分以上開いているので、実力的にもタイム差的にも、総合優勝は早くもこの4校に絞られたといっていい。

中央はさらに順位を下げて16位(差は10分超)。観ているのがつらくなってきた。


【 5区(23.2km)】

今季は2度の疲労骨折に苦しんだ神野。完調とは言えないと聞いていたが、去年ほどではないものの、及第点の走りでリードを守り、2年連続の往路優勝、しかも23年ぶり、青学としては初の完全優勝を果たした。2位は東洋(3分4秒差)、3位は駒澤(5分20秒差)。以下4位山梨学院、5位早稲田、6位日大(キトニーは8人抜きで、留学生初の5区区間賞)、7位順天堂、8位東海、9位帝京、10位拓殖となった。青学があまりの独走になったため、上位争いは見どころの少ない、ちょっと盛り上がりに欠ける展開になってしまった。


青学の往路完全優勝は、1区久保田の快走、終盤での積極的な仕掛けでトップを取ったのが大きかった。駅伝は流れが非常に大事な競技であり、リードをすれば次の走者はゆとりを持って入り、徐々にペースを上げるという、本来の実力を発揮しやすい走りができる。青学の2区以降の4人は、このいい流れに乗って気持ちよく余裕ある走りができたのだろう。結局区をつなぐごとに2位以下との差を広げていった。今日の復路も、去年同様青学の圧勝に終わる公算が高い。


母校・中央は結局16位。2区でのブレーキが最後まで響いた結果になった。シード圏内の10位拓殖とは3分26秒差。逆転不可能な差ではないが、かなり苦しい展開になってしまった。上の記事を見ての通り、母校の順位が下がるにつれ、気分がしぼんで記事も短くなってしまった。明日はまた青学が独走しそうだし、もっと短くなってしまうかな。


P.S. ラグビー大学選手権・準決勝。東海VS明治は東海の逆転勝ち。後半の3トライは鮮やかだった。帝京VS大東文化は帝京の順当勝ち。10トライは圧巻だったが、7連覇を目指す「1強」帝京から5トライ・4ゴールを奪った大東文化も「あっぱれ」だった。

我が中央は、この大学選手権の予選プールで帝京に100点ゲームの完封負けを喫している。私はこの試合を秩父宮に観に行ったのだが(去年の12月27日)、もともと気温が低くてかなり肌寒かったのに加え、帝京に怒涛の連続トライを浴びて心も寒くなってしまい、前半終了時点で帰ってきてしまった。リーグ戦では中央は大東文化を破っており、その大東文化がこれだけの善戦をしたんだから、中央ももう少し何とかならなかったか。我が母校にダブルで悔しい思いをさせられた日だった。


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2016年01月01日

「現実は正解なんだ」:心に沁みた立川談志の金言

テレビドラマはめったに観ない私だが、昨年末に放映された「赤めだか」は、たけしが立川談志を演じるというので録画しておき、大みそかの夜に観た(私は紅白歌合戦はここ十数年観ていない)。7時過ぎから観た2時間半のドラマ、我が通常なら間違いなく途中で眠くなって寝てしまう時間帯だったのだが、あまりの面白さに最後までしっかりと観てしまった。


主人公は二宮和也演じる立川談春。高校を中退して立川談志に弟子入りし、住み込みで新聞配達をしながら落語の修行に励んでいる(といっても、前座の彼はほとんどが師匠の身の回りの雑多な世話に追われているのだが)

それでも入門から半年後の稽古で師匠にほめられ、いい流れになってきたと思いきや、風邪を理由に稽古を断って師匠を激怒させ、状況が一気に暗転。ついには築地の魚河岸(といってもシュウマイ屋)で1年間働かされる羽目になる。

シュウマイ屋の仕事に全く身が入らず、クサる談春。そこへもって兄弟子(二ツ目)の志の輔から、弟弟子の志らくが築地行きを断ったにもかかわらず破門にならなかったことを聞かされ、師匠に直談判すべく師匠宅に乗り込む。しかし2階で師匠に稽古をつけてもらっている志らくの噺を聞き、「こいつ・・・うまい」と脱帽する。

談志が志らくの噺を中断し、「よし、よく覚えたな。筋も悪くねえ」とほめる。ここで談志が、志らくの噺のネタであるやきもちについて語る。


「お前にな、やきもち、すなわち嫉妬とは何かを教えてやる。いいか、己が努力行動を起こさずに、相手の弱みをあげつらって自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬というんです。本来なら相手に並び、抜くための行動、生活をすればそれで解決するんだ。しかし人間は、なかなかそれができない。嫉妬してる方が楽だからな。けどな、よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中が悪いのと言ったところで、状況は何も変わらない。現実は現実だ。その現状を理解し、分析しろ。そこには必ず、なぜそうなったかという原因がある。それが認識できたら、あとは行動すればいいんだ。そういう状況判断もできないような奴を、俺の基準では馬鹿という。


これが心に沁みた談春は、築地で働いている自分の現状を理解し、分析し、行動を起こす。売り子をしている時には噺家らしく立て板に水の口上を語り、配達も元気いっぱいにこなすようになる。そして1年後、晴れて師匠の下に戻る。その後はまた紆余曲折を経て、ついに他の前座3人とともに二ツ目昇進を果たす(これは相撲でいえば十両昇進のようなもの。前座の間は収入がまったくないが、二ツ目からは給金が払われ、師匠の身の回りの世話もなくなる)。ようやく一人前の噺家になった談春は、その後真打昇進も果たす。


この嫉妬についての談志の言葉は、私の心にも沁みた(要はこの言葉を書き記したくてこの記事を書いたのだ)確かに、不遇な現状に文句を言っているだけでは何も解決しないし、状況が好転することもない。「現状を理解し、分析する。そしてこうなった原因を認識し、行動を起こす」。これを冷静かつ謙虚に実行できれば、光明も見えてくるだろう。

この言葉は、今年から「あること」を始め、それで成功することで、自分が本当に歩みたい人生行路を進んでいこうとしている私にとって、最高の「金言」になった。この言葉を胸に、「基盤固め」となる今年、2016年を生きていこう。


posted by デュークNave at 07:55| Comment(0) | 映画・TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする