2018年07月06日

史上もっとも劇的で感動的だったサムライブルーたち 〜 2018 FIFA World Cup Russia 決勝トーナメント1回戦〜

まさに「激闘」だった。決勝トーナメント1回戦、日本の相手はFIFAランク3位、1次リーグで9得点を挙げた「赤い悪魔」ベルギー。2002年日韓大会の1次リーグ初戦でも対戦し、この時は2−2で引き分けているが、今大会でのベルギーの「悪魔ぶり」は、その時の比ではない。2002年トルコ、2010年パラグアイ。過去日本が決勝トーナメントの1回戦で戦った相手だが、今回のベルギーはこの中で間違いなく最強だ。この「掛け値なしの世界の強豪」に、西野ジャパンのサムライブルーたちは真っ向勝負を挑んだ。


【 耐えに耐えた前半、そして後半開始早々の、目にも鮮やかな連撃 】

試合開始早々は日本がいいリズムで相手陣に攻め込み、香川がファーストシュートを放った。しかし徐々にベルギーの圧力が強まり、日本は自陣での防御を強いられる。ベルギーの左右からの波状攻撃は迫力があったが、日本は相手との間合いを的確に取り、シュートコースをきっちりとブロックしていた。攻め込まれながらも決定的なチャンスはほとんど与えないまま、スコアレスで前半を終了した。

そして後半開始早々、押され気味だった日本に、目の覚めるような鮮やかな先制点が生まれる。自陣ペナルティエリア外で相手ボールを奪った乾が柴崎にパス。それを見た原口が、猛然と敵陣に向かって走り出す。柴崎はそれに呼応し、ベルギーDFの裏にロングスルーパスを送る。このパスに追いついた原口はPA内でわずかにフェイントを入れ、右足を振り抜く。ボールはGKクルトワの右手をかわし、左サイドネットを揺らした。セネガル戦での柴崎〜長友〜乾のカウンターを再現したような、まさに電光石火の先制ゴールだった。コロンビア戦の香川と大迫、セネガル戦の乾と本田、そしてこの原口。日本の主力攻撃陣のゴールがこれで揃い踏みした。

しかし、驚きと歓喜はこれで終わらない。その4分後、最終ラインのDF吉田が左サイドの乾にパス。乾はサイドをドリブルで駆け上がり、ゴール前の大迫にクロスを送る。これは相手DFに跳ね返されたが、これを香川が拾い、背後の乾に返す。ここで乾が、小さくトラップして右足を一閃。無回転で伸びたボールは、ベルギーゴールの右隅に叩き込まれた。

この瞬間の衝撃は、言葉では言い尽くせない。まさかあのタイミングでシュートを放つとは思わなかった(恐らくベルギーのDFやGKもそうだっただろう)。シュートそのものも見事すぎるほど見事。リプレイで見た、無回転で飛んでいくボールの美しい軌道にも驚かされた。そして何より、世界3位の強豪を2点リードしたということ。これはにわかには信じられない、期待をはるかに上回る事実だったのだ。


【 本気になった赤い悪魔たち、そして… 】

この後も日本は攻勢を続け、3点目も生まれるかと思うようないいリズムで試合をリードした。しかし後半20分、ベルギーは長身のFWフェライニとMFシャドリを相次いで投入。ここから試合の流れが微妙に変わり始めた。そして24分、右CKからのこぼれ球をDFフェルトンゲンが頭でふわりと放った、シュートというよりクロスのつもりだったのだろうが、これがGK川島の頭上を越えてゴールに吸い込まれてしまった。思わぬ形で喫したこの失点が、試合の空気を一変させる。この5分後、E・アザールのクロスにフェライニが頭を合わせ、日本ゴールに叩き込む。選手交代からわずか10分での同点劇。本気になった世界の強豪の怖さをまざまざと見せつけられた。

しかしこの後は、日本も粘り強いディフェンスを見せて腰を割らない。36分には柴崎に代えて山口蛍、原口に代えて本田を投入。これで攻撃のリズムが再び活性化し、敵陣中央で得たFKで本田が、2010年大会・デンマーク戦でのFKを彷彿とさせる無回転シュートを放ったが、名手クルトワにセーブされた。

そして後半アディショナルタイム4分、日本の左CK。「このラストチャンスにサヨナラゴールを決められるか」と注目していた。しかし本田のクロスをGKクルトワがキャッチし、すかさずMFデブルイネにボールを送る。デブルイネはピッチ中央を猛然とドリブルで突進、右サイドのムニエにスルーパスを送る。ムニエはワンタッチでグラウンダーのクロスを日本ゴール前へ。中央のルカクがこれをスルー、後ろから走り込んでいたシャドリが左足を合わせ、ゴールネットを揺らした。この間、わずか10秒。サヨナラゴールを決めるつもりが、逆に電撃カウンターでサヨナラゴールを喫してしまった。あまりにも衝撃的なエンディングだった。


【 W杯史上もっともインパクトのあった今回の日本代表:間違いなく未来への財産に 】

この強烈なカウンターのショックがまだ醒めていないが、ここは心を静めて、今大会の西野ジャパンの戦いを総括してみたい。直前の監督交代で衝撃と動揺が走った中、わずか30日の準備期間で迎えたW杯本番。しかもその前の国際マッチを無得点で連敗し、世界ランクは61位にまで落ち込んだ。期待度はかなり薄い中で始まったロシア大会だった。

ただ私は、直前のパラグアイ戦で4得点して勝利したことと、西野監督がまったくネガティブな言葉を発しなかったことに光明を見出していた。これは監督が選手たちを信頼している表れであり、監督のこういう姿勢に選手たちが発奮しないはずがないと思ったのだ。すると初戦のコロンビア戦、開始早々に相手が退場者を出し、PKで先制するという幸運もあったが、前評判を覆して2−1で勝利。61位が16位を破るという「下剋上」をやってのけた。続くセネガル戦も、2度先行されながらそのたび追いつくという粘り腰を見せ、2−2でドロー。この時点で勝ち点4、グループHのトップに立った。

最終戦のポーランド戦。0−1で敗れたが、勝ち点4で並ぶセネガルがコロンビアに敗れ、フェアプレーポイントの差でグループ2位に残り、決勝トーナメント進出を決める。この時の日本のラスト15分間のボール回しにはかなり厳しい批判が出たが、決勝トーナメント進出という大目標を達成するための、西野監督のリスク覚悟での勇気ある決断だった。

そしてベルギー戦。ポーランド戦でのフラストレーションを解き放つような、正々堂々たる見事な戦いぶりだった。耐えに耐えた前半、後半開始早々の鮮やかな2ゴール、同点に追いつかれた後の粘りのディフェンス、そして最後まで失わなかった攻めの姿勢。「これが自分たちのサッカーだ!」と全世界にアピールしているような、まさに全身全霊を込めた戦いだった。私的には、過去3回決勝トーナメントに進出した日本の代表の中では、今回の西野ジャパンがもっとも劇的で、かつもっとも感動的な戦いを見せてくれたと思う。この4試合での経験は、間違いなく日本サッカーにとっての貴重な未来への財産として、これからの選手たちに受け継がれていくだろう。


【 ビューティフルゴールを目にしての素直な感銘:これには敵も味方もない 】

それにしても、ベルギー戦で最後の最後に喫した決勝ゴール。観返すたびに悔しいが、お手本になるような見事な電撃カウンターだったとも言える。この「悔しいがお見事」という感情は、前回ブラジル大会のコロンビア戦で、特に後半に喫した3失点を目にした時にも抱いた。「悔しいけど、すごく鮮やかできれいなゴールだな」。この「ビューティフルゴールへの感銘」は、敵味方関係なしに浮かぶもののようだ。そして、これが世界のすごさなのである。

しかし今大会では、サムライブルーたちのゴールにも、「ビューティフルゴールへの感銘」を何度も抱いた。コロンビア戦、大迫の相手DFに競り勝った決勝ゴール。セネガル戦、柴崎のロングパス〜長友の正確なトラップとパス〜乾のシュートコースをピンポイントで突いた同点ゴール。そして岡崎がつぶれ役になって本田が決めた、再度の同点ゴール。

そして特に感銘が大きかったのが、ベルギー戦での2ゴールだ。原口と乾のゴールは、ともに目にした瞬間ジーンと涙が目ににじむような、鮮やかで美しいゴールだった。この2ゴールは、これまでのW杯で目にしてきた、そして今大会でもたくさん見てきたビューティフルゴールに勝るとも劣らない、世界レベルのゴールだと思う。こういうストレートな感動を味わえるから、サッカー観戦、スポーツ観戦はやめられないのだ。


西野ジャパンの皆さん、すばらしい戦いを見せてくれてありがとう。今はただ、この言葉を贈るのみである。


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2018年07月01日

「ゲルマン魂」は潰え、「大和魂」は生き残った 〜 2018 FIFA World Cup Russia 一次リーグ総括(2)〜

【 Group E 】(カッコ内は勝ち点)

@ ブラジル(7) Aスイス(5) Bセルビア(3) C コスタリカ(1)

母国開催だった前回大会、最後の2試合(準決勝・3位決定戦)で計10失点を喫したサッカー王国・ブラジル。今大会はその雪辱を誓った大会だった。初戦でスイスと引き分けた時はどうなることかと思ったが、その後はさすがの安定感を見せて連勝、トップ通過を果たした。スイスはセルビアとの接戦を制し、コスタリカ戦でも終始試合をリードする持ち前の堅実さを発揮し、2位で予選通過。セルビアは初戦で勝利したがスイスに競り負け、最終戦のブラジル戦では力負けした。コスタリカは前回ベスト8のような旋風は起こせなかったが、最終・スイス戦で引き分けに持ち込む粘りを見せた。


【 Group F 】

@ スウェーデン(6) Aメキシコ(6) B韓国(3) Cドイツ(3)

一次リーグ最大の大波乱。前回大会優勝のドイツは、初戦でメキシコに0−1で敗れ、次戦のスウェーデン戦でも後半アディショナルタイムまで1−1の同点。しかしラストワンプレーのFKからクロースが起死回生の決勝ゴールを決め、辛くも生き残った。

最終戦は、このグループで最も実力の劣る韓国。当然ドイツが快勝するだろうと誰もが思ったし、同時進行のメキシコ−スウェーデン戦でスウェーデンがリードしており、ドイツは韓国に勝ちさえすれば決勝トーナメントに行ける状況になった。

ところが、圧倒的に攻めながらもゴールが奪えない。何よりシュートが枠に行かない。こうして攻めあぐねているうちに後半のアディショナルタイム、韓国のカウンターに遭い、コーナーキックからゴールを決められる。一度はオフサイドの判定になったが、VAR(ビデオ判定)によってゴールが認められた。さらにアディショナルタイム6分、GKノイアーが敵陣に攻め上がったが、ボールを奪われて自陣に大きくけり出され、無人のゴールにけり込まれた。0−2で韓国に敗れたドイツは、得失点差で韓国を下回り、まさかのグループ最下位での敗退となった。

過去4大会連続ベスト4以上という、抜群の安定感を誇ったドイツ。今大会も第2戦で最後の最後で決勝ゴールを決めるという「不屈のゲルマン魂」を見せてくれた時は、「何だかんだ言って、今回も決勝トーナメントには勝ち進むんだろうな」と、ドイツファンの私は楽観視していた。韓国戦の後半、なかなか点が取れずに苦しんでいても、「いや、最後にはきっとゴールを決めるだろう」と信じていた。韓国に負けるなんて、しかもグループ最下位で敗退するなんて、まったく思いもしなかったのだ。

日本人なんだから、普通ならお隣の韓国を応援し、韓国の奇跡的な勝利を喜ぶべきなのだろうが、私はかなりのドイツファンなので、この衝撃の結末には言葉を失っている。もしドイツが2位ででも勝ち上がっていれば、決勝トーナメント初戦でブラジルと当たっていた。これは前回ブラジル大会準決勝の再現であり、ブラジルにとっては「マラカナンの惨劇」のリベンジマッチになる。これは世界中が注目する一戦になったはずだ。しかし、そのドリームマッチも夢と消えた。今はただ、残念!としか言いようがない。


【 Group G 】

@ ベルギー(9) Aイングランド(6) Bチュニジア(3) Cパナマ(0)

このグループは順当な結果になった。FIFAランク3位の「赤い悪魔」ベルギーは、その得点力をいかんなく発揮して実力通りの首位通過。イングランドもパナマから6点を奪うなど、伝統国の強みを見せた。チュニジアはパナマに逆転勝ち、40年ぶりのW杯勝利を挙げた。初出場のパナマは、チュニジア戦で先制したが守り切れず、全敗で大会を終えた。


【 Group H 】

@ コロンビア(6) A日本(4) Bセネガル(4) Cポーランド(3)

最終的な勝ち点差から見ると、一次リーグ最大の激戦地となった。第3戦を前に、日本は勝ち点4で首位。ポーランド戦で引き分け以上で決勝トーナメント進出決定。敗れても、セネガルがコロンビアに勝てば進出決定、コロンビアが勝てば日本とセネガルとの得失点差などの争いになる。また日本が敗れてセネガルとコロンビアが引き分けると、日本は一次リーグ敗退。こういう状況だった。


日本は過去2試合から先発メンバーを6人入れ替え、フレッシュな顔ぶれとなる。FW武藤、MF酒井(高)、DF槙野は初出場だ。これは疲労度を鑑みての西野監督の判断だったが、決勝トーナメントに万全のコンディションで臨みたいという狙いもあったに違いない。

前半は2試合ともスコアレスで終了。このままなら日本は1位か2位で通過できる。しかし後半14分、懸案のセットプレー(FK)からまたも失点する。このままでは敗退が決まってしまう日本は懸命に攻めるが、なかなか決定機が作れない。しかし後半30分ごろ、コロンビアが先制点を挙げたという情報が入る。このままだと、日本とセネガルが勝ち点・得失点差・総得点で並び、直接対戦も引き分けのため、「フェアプレーポイント」という、警告や退場をポイント化したものが少ない方が上位という選定方法が用いられる。この時点で日本は4、セネガルは6。このまま行けば勝ち残れると知った西野監督は、武藤に代えてキャプテン長谷部をピッチに送り、攻めずにボールをキープして時間を使う戦術変換を指示した。サムライブルーたちは自陣でパスをひたすら回す。ポーランドの選手たちも、勝って勝ち点3獲得で満足と、無理にボールを取りに行かない。しかしこれは、大きな賭けだった。もしセネガルが同点に追いついたら日本は敗退だ。もしそうなっていたら、西野監督は批難を囂々と浴びていただろう(実際私も、テレビ画面に向かって「もしセネガルが同点に追いついたらどうすんだよ!」と叫んでいた)。

試合はこのまま終了、0−1で日本の負け。その直後、コロンビア勝利・セネガル敗戦の報が伝わる。西野監督とサムライブルーは、苦渋の選択の末、賭けに勝った。フェアプレーポイント差での一次リーグ通過は、この制度が制定されてから初めてのことだった。まさに熾烈、際どい戦いだった。

ポーランド戦終盤での戦術変換には、海外のメディアからかなりの批判が浴びせられているようだ。しかしこれは今大会のグループCの第3戦・フランス−デンマーク戦でも行われていたことであり、過去のW杯でもたびたび起こったことだ。それにデンマークの場合は、フランスと引き分ければ一次リーグ通過が決まり、リスクは全くなかったが、日本の場合は、セネガルが同点に追いついていたら敗退という大きなリスクがあったのだ。だから西野監督の決断はまさに「賭け」であり、冷静に考えてみれば賢明な判断だったといえる。

それと結果的に大きかったのが、ポーランド戦で先発メンバーを6人替え、「主力」と思われるメンバーを休ませて温存できたことだ。西野監督は試合前にこう語っている。「過去2度決勝トーナメントに進出した時は、(一次リーグで)全てを出し尽くした感じで、チームに余力があったかどうか」。これを鑑みての今回の主力温存だったわけだが、そのためにポーランドに2点以上取られて負けていたら敗退が決まっていたわけで、こういう意味ではこの主力温存ももう1つの賭けだったといえる。この重要な局面で2つもの賭けに打って出る西野監督はすごい戦略家だと思うが、その賭けに2つとも勝ってしまうところは、元日本代表GKの川口能活選手が語っていた通り、確かに「勝ち運の持ち主」だなと思う。

さて、決勝トーナメントである。日本にとっては3度目だが、相手のベルギーは、2002年のトルコ、2010年のパラグアイよりもはるかに強敵だ。世界ランク3位、一次リーグではトップの9得点を挙げ、その攻撃力・決定力は脅威である。こんな強敵が相手となったら、もう思い切りぶつかっていくしかない。相撲で言えば、横綱・大関級の力士に真正面から当たっていくようなものだ。小細工はせず、世界の強豪にどれだけ通用するか、堂々たる戦いを見せてほしい。

posted by デュークNave at 06:20| Comment(0) | スポーツ-サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月30日

下剋上あり、順当勝ちあり 〜 2018 FIFA World Cup Russia 一次リーグ総括(1)〜

序盤は波乱の連続で始まった一次リーグだったが、終わってみれば強豪が順当に勝ち上がったグループがあった一方、最後に衝撃の大波乱が起こったグループもあった。


【 Group A 】(カッコ内は勝ち点)

@ ウルグアイ(9) Aロシア(6) Bサウジアラビア(3) C エジプト(0)

開幕戦、開催国ロシアがサウジアラビアに5−0の圧勝。ロシアは世界ランク70位、出場国の中で最下位だった。「開幕戦で開催国が負けたことがない」というのがW杯のジンクスだったが、「ついにこれが破れるのでは」という懸念は国内にもあったはずだ。しかしそれを吹き飛ばす大爆発。開催国の初戦でのこの圧勝は、大会の雰囲気を一気に盛り上げた。ロシアは続くエジプト戦にも3−1と快勝し、堂々の決勝トーナメント進出を決めた。1位通過は3戦全勝のウルグアイ、これは順当な結果。このグループは大きな波乱はなかった。


【 Group B 】

@ スペイン(5) Aポルトガル(5) Bイラン(4) Cモロッコ(1)

このグループも結果は順当。2010年優勝のスペインと2016年の欧州選手権優勝のポルトガルが初戦で激突し、激戦の末3−3で引き分けた。イベリア半島の両強豪はその後の2試合を1勝1引き分けで切り抜け、際どいながらグループリーグを突破した。アジア予選を無敗で突破したイランは、初戦でモロッコを1−0で破り台風の目となったが、スペインに競り負け、ポルトガル戦は最後まで粘って引き分けに持ち込んだが、勝ち点1の差で惜しくも敗退した。


【 Group C 】

@ フランス(7) Aデンマーク(5) Bペルー(3) Cオーストラリア(1)

このグループも大きな波乱はなし。決勝トーナメント進出を決めたフランスとデンマークはともに堅実な戦いを見せ、無敗で勝ち点を積み上げて順当勝ち。9大会ぶり出場のペルーは最終戦でオーストラリアを破り、念願のW杯勝利を挙げた。アジア代表・オーストラリアは、持ち前の高さを生かして健闘したが、勝ち切れなかった。


【 Group D 】

@ クロアチア(9) Aアルゼンチン(4) Bナイジェリア(3) Cアイスランド(1)
  
このグループは最後まで目が離せなかった。前回準優勝、スーパースター・メッシを擁するアルゼンチンが、初戦アイスランドと1−1で引き分け、次戦でクロアチアに0−3で完敗するという思わぬ展開。ナイジェリアとの最終戦で引き分け以下なら敗退、勝ってもアイスランドがクロアチアに勝てば、得失点差での敗退の可能性もあるという苦境に立たされた。しかしこの土壇場でエース・メッシが見事な先制点を挙げ、後半に追いつかれたが、その後決勝点を決めて突き放し、アイスランドがクロアチアに敗れたため、グループ2位できわどく1次リーグを突破した。南米予選でも苦戦が続いたため、本番ではどうなのかと懸念されていたが、その懸念通りの展開。しかし最後の最後で歴戦の強豪国の底力を見せ、「下剋上」を許さなかった。



posted by デュークNave at 06:12| Comment(0) | スポーツ-サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月27日

腐敗の元凶を早急に排除せねば…!

毎日新聞の日曜版「日曜くらぶ」には魅力的な記事がいろいろあるが、私が特に興味深く読んでいるのが「松尾貴史のちょっと違和感」だ。松尾氏のその視野の広さに感心するとともに、指摘する事柄についての簡潔かつ的確な文章を読むたびに、「オレもこんなきっちりとポイントを押さえた鋭い文章を書けるようになりたいな」という憧憬を抱いている。

その「松尾貴史のちょっと違和感」、27日版の記事は、今話題沸騰中の「日大アメフト部の危険プレー問題」についてである。ここでの松尾氏の「簡潔かつ的確な文章」にまた唸らされ、同時に強い共感を抱いた。読み終えていてもたまらず、すぐに毎日新聞の読者投稿欄から以下の投稿をした。


「権力者がやらかしたことを、現場やその間の者たちが委縮し忖度して、事実をゆがめて情報を隠蔽・糊塗し、上に責任の追及が及ばないようにするあまり、全てが腐っていく様は、もうすでにこの数年、見せられ続けている。」日大アメフト部の危険プレー問題についての、27日版「日曜くらぶ」の松尾貴史さんのこのコメントに全く同感です。私もこの事件についての日大の監督の弁明、部や大学の対応を目にし耳にした時、「これは安倍政権に対する中央官庁の対応と同じじゃないか」と思ったのです。国や組織をこれ以上腐らせないために、腐敗の元凶を早急に排除しなければならないでしょう。安倍政権の一日も早い退陣を望みます。


カギかっこの中の松尾氏の文章、見事と言うほかはない。まさに「簡潔かつ的確」。この欄での松尾氏の安倍政権に対する批判はこれまでも鋭かったが、この文章はそれを濃厚に凝縮し集約した名文と言っていいだろう。

我が愛する日本国とその組織(しかもそれは現代日本の政治・行政のトップに立ち、日本を動かし支配している、極めて影響力の大きい組織なのだ)がどんどん腐っていくのは見るに忍びないし、許されることでもない。すばらしい歴史と文化を持ち、世界でも有数のハイレベルな国であるわが日本をこれ以上貶めないために、私は声を大にして叫ぶ。

「安倍晋三、麻生太郎、早くその地位から消えてなくなれ!」
posted by デュークNave at 07:32| Comment(0) | 政治・時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月17日

大越キャスターの「落ち着き」と「熱さ」がいい! 〜NHKサンデースポーツ2020〜

「テレビは好きな番組を厳選して観る」これが私のテレビ鑑賞におけるポリシーである。ダラダラとテレビをつけっ放しにするのは嫌いで、しかもスポーツ番組を除き、リアルタイムに観ることもほとんどなく、ほとんどの番組は録画し、あとで観ている。早寝早起きの私にとって、観たい番組の放送時間が遅いことも一因だが、リアルタイムに観ようとするとその時間はテレビに縛られることになるので、それが一番イヤなのだ(録画しておけば、いつでも自分の都合のいい時間に観ることができる)。

さて、この我が「厳選」によって選抜された番組はというと…、「知恵泉」(NHKE)、「歴史秘話ヒストリア」(NHKG)、「日本人のおなまえっ!」(同)、「SNS英語術」(NHKE)、「ブラタモリ」(NHKG)、「サタデースポーツ」(同)、「将棋フォーカス」(NHKE)、「サンデースポーツ」(NHKG)、「アスリートの魂」(同)、「超人たちのパラリンピック」(同)、「グッと!スポーツ」(同)。これらの番組は毎週録画し、放送後に録画版を観ている。他にも、「NHKスペシャル」(NHKG)、「プロフェッショナル・仕事の流儀」(同)、「探検バクモン」(同)、「スイッチインタビュー・達人達」(NHKE)といった番組も、その時のテーマによって録画して観ている(今Nスぺでやっている「金正恩の野望」(全3回)シリーズは面白い)。また、以前NHKGでシリーズでやっていた「超入門!落語THE MOVIE」は2回のシリーズをすべて録画したし、今月からSeason 7が始まった「孤独のグルメ」(テレビ東京)も大好きな番組だ。

私はBS・CS放送は契約していない。お金の問題もないことはないが、何より「厳選」してもこれだけ観たい番組があるのだから、これ以上増やすわけにはいかないからだ(NHKで頻繁にやっているBSの番宣には、魅力的な番組がこれまた頻繁に出てくる。これをいちいち相手にしていては、時間がいくらあっても足りない)。限られたプライベートタイムを、ただテレビを観るだけで過ごすのはあまりに非建設的だ。


余談が、すぎた。(司馬遼太郎調)閑話休題、本題に入ろう。この4月から番組編成が大きく変わり、上記の「厳選」番組も変化があった。この中で特に私にとって注目だったのが、サンデースポーツのMCに大越健介キャスターが就いたことだ。大越キャスターには以前から好感を持っており、特に数年前に放送された「大越健介 メジャーリーグを行く」はすばらしい番組だった。この番組でとりわけ大きな感銘を受けたのは、名画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台となったトウモロコシ畑の野球場が、今もそのまま残されており、近隣の住民たちの憩いの場となっているという事実だった。これは、アメリカ人にとって野球が日々の生活と密着しており、まさに文化として浸透していること、野球が国全体の大いなる愛情によって包まれていることを見事に示すものであり、私はこのエピソードに、アメリカという国のスポーツに対する懐の深さ、広さを感じ、大いに感動した。

そういうスポーツのすばらしさを肌身で感じ、表現することができる大越キャスターが、私が毎週欠かさず観てきたサンデースポーツのMCになる。これはいやが上でも注目した。そしてここまで3度放送を観たが、期待にたがわぬいい内容になっている。この1週間のスポーツを振り返るコーナーもいいし、先週は田嶋幸三JFA会長が生出演し、ハリルホジッチ監督の解任の真相について語った(会長の生出演!こんなことができるのはこの番組だけだろう)。

何より好感するのは、大越キャスターの語り口とそのコメントだ。かつては報道番組のキャスターを務めており、その低音の落ち着いた語り口は観る者を安心させる。加えて、もと東大のエース(東京六大学では4年間通算で8勝を挙げ、東大から初めて日米大学野球のメンバーに選ばれた)というアスリートとしてのキャリアを生かし、アスリート目線で、アスリートの心理を読んだ深みのあるコメントには感嘆させられる。そしてその言葉の端々からは、スポーツへの深い愛情、熱き想いがひしひしと感じられるのだ。


「落ち着きからにじみ出る熱さと愛情」。サンデースポーツ2020での大越キャスターに、これからも大いに期待し、大いに楽しみたい。

posted by デュークNave at 05:37| Comment(0) | 映画・TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする